職場カサンドラ症候群になる人続出!退職したい程のストレス原因とその解決法

アスペルガーの人と密に関わっている人は、家族であれ職場の人であれ、カサンドラ症候群になり得ます。

しかし「アスペルガー」という障害があること自体知らない人もまだまだ沢山いるのが現状です。

カサンドラになっているけどその原因になっている人がまさかアスペルガーかもしれないなんて、本人もまたその相手も知らないって事さえあるのです。

 

あれ?なんかおかしい。

あの人のことどうしても理解できない。

イライラする。

でも周りもわかってくれないし。苦しい。

仕事辞めたい・・・

 

こんな風になってる人の所へ、この記事が届きますように。

 

あり得ないあの人の特徴

その人は、こんな人ではありませんか?

  1. 何度言っても同じ間違えをする
  2. パターンが決まっていれば完璧にできる
  3. 予定の変更やシステムの変更でパニックになる
  4. 臨機応変に対応できない
  5. 冗談が通じない・お世辞を鵜呑みにする
  6. 違う意見を言うだけでキレる(自分を否定されたように感じる)
  7. 注意しようもんなら超被害者になって荒れ狂う・もしくは全く本人に響いていない。
  8. 自分が言った言葉・した行動の記憶を都合よく塗り替える、もしくは忘れる
  9. 言葉のまま受け止める(その言葉の裏に込められた本当の意味が理解できていない)
  10. 暗黙のルールがわからない
  11. 全く悪気なく人の傷つくこと・失礼な事を平気で言う。
  12. 曖昧な指示が理解できていない(あれやっといて。適当にやって等)
  13. 二つの仕事を同時にできない
  14. 挨拶がまともにできない
  15. 感謝しないし、謝らない。もしくは気持ちのこもっていない謝り方をした後、何事もなかったかのようにケロっとしている。
  16. 小学生でもわかるような嘘・言い訳を言う
  17. いつも人が悪い・自分は間違っていないと信じている。人のせいにばかりする。
  18. 優先順位を付けられない
  19. 未来に怒りそうなことを予測できず、失敗が多い・詰めが甘い。
  20. 会議等でもどこでも、みんなで話しているのに名前を呼ばれないと関係ない顔をしている

これみんな当てはまる人がいたら、ほぼ間違いなく!!!アスペルガーでしょう・・・

これらはアスペルガーの特性から出てくる困りごとです。(他人のアスペルガーをチェックする診断テストはこちらです)

 

もうそれ、うちの夫?と思います(笑)

ただ、これってその人と本当に密に接する近くの人じゃないとわからないんですよね。

意外と外面が良かったりもするし頭が良かったり口が達者だったりして、少し離れると見えない部分だったりするのです。

それが、余計一番近くにいるあなたが誰にも理解されずに苦しむ原因にもなっているのです…

 

アスペルガーの特性であると理解する

上記の特徴が全て当てはまっていたとしても、「あの人はアスペルガーなんだ!」と決めつけてしまうのは危険ですが、あなたの中でほぼ確定しているなら、対応策として彼らの知識を得ておくのも必要かと思います。

 

まず、アスペルガーは生まれ持った先天的な脳の機能障害で、病気ではありません。

性格・個性と言われてしまえばそうかもしれませんが、ここまで同じような困りごとが世界中で山ほど出ているのでやはり障害と言えると思います。

一括りにアスペルガーと言ってもいろんなタイプがあって、しかも出方もそれぞれ違うので一概には言えませんが、おおよその共通要素がいくつかあります。(アスペルガーの中でも濃い・薄いはあります)

 

空気が読めない・人の表情から相手の気持ちを汲む事が出来ない

このページで初めてアスペルガーを知る人は、これを読んでビックリするかもしれませんが、定型発達の私たちが誰にも教わらずにデフォルトで備わっている「察するという能力」が弱い?もしくは無いのです。

相手の裏にある真意がわからないので、

⑤冗談が通じない・お世辞を鵜呑みにする

⑥言葉のまま受け止める

であったり、察することができないので

⑩暗黙のルールがわからない

という事が起きてきます。

伝えたいことをハッキリと淡々と言おう!

職場のアスペルガーにこういう指示をしよう!とまとめた記事にも書きましたが、この解決法はただ一つ・・・

それが例え上司であろうと、相手がアスペルガーならハッキリ言ってあげないと全くこちらの意図は組んでもらえませんからね。

アスペルガーって本当に厄介で、「人の気持ちがわからない」はずなのに、自分に対しての否定的なオーラみたいなやつは普通の人の100倍感度が良くて(笑)

ちょっとでも嫌な感じで言うと、すぐに自分を嫌いなんだ!と思い込み「敵認定」されてしまうので要注意です。。(敵認定についてはこちらの記事にも紹介してあります)

あくまで、簡潔に。淡々と。ハッキリと!オブラートに包まずに!

 

逆に、相手から言われたことはそのまま受け止めて大丈夫という事です。

裏に他の真意なんてありませんから。

 

相手の立場になって物事を考えられない

これもまた本当に不思議な特性なんですけどね。

アスペルガー夫(認定済み)に、相手の立場になって考えてごらん!と紙に書いたり、ゆっくり丁寧に身振り手振り何度もいろんな角度から説明しようと試みたことがあったのですが、撃沈しました(笑)

全くちんぷんかんぷんで意味がわからないそうです。

夫は決して頭が悪いわけではありません。むしろいい方だと思います。

でも、これだけはどう頑張っても、「サルにわかるように説明したとしても」夫にだけは伝わらないんだと諦めた項目です。

「察する事ができない」というのと関連するとは思いますが、とにかく「人の気持ち」というのがあることさえあまりよくわかっていない状態なのです。

なので、

⑪全く悪気なく人の傷つくこと・失礼なことを平気で言う。

というのも、本当に全然悪気がないのです。ありえないだろ!そんなこと言ったら人がどれだけ傷つくと思っているんだ!!!という事も、本人わからず言っていたりします。

私もアスペルガーという存在を知るまでは、夫は「この人悪魔のように人を苦しませるのが好きな人なんだ!」と理解に苦しんでいました。

 

・・・でも、相手がどんなに悪意無く言ったとしても、言われた本人は傷つきますよね。。

解決法なんてないですよ。。

無になって、自分が何言われても、察してもらえなくても、労ってもらえなくても、立場をわかってもらえなくても気にせず明るく行きましょう~!!なんて思えないし言えません。

そんなん、辛すぎる・・・

 

興味が無いと覚えられない。逆に興味があれば超すごい!

これも、アスペルガーの代表的な特徴です。

興味が無いと全然覚えられません。このブログでは何度も何度も書いてきた事なのですが。

妻の私でも、本気でムカつきます。喧嘩売ってんのか?と思いますよね。(笑)

こっちは困っていてやめて欲しいと訴えても、本人が納得できない・興味がなければ全く治りません。

 

なので、上で上げた

①何度言っても同じ間違いをする

というのは、その本人がその間違いを治すまでの価値を感じていないという事が原因でしょう。

職場でなら解決できる言い方!

アスペルガーは物事を損か得かで判断する傾向があるので、もしどうしても治して欲しい場合は、その行為によって他人がどれだけ迷惑するかを訴えても無駄です。

なぜなら彼らは相手の立場になって物事を考えられないからです。

なので、

「これを解決することであなたにどれだけメリットがあるのか」や、

「これをしないと出世に響いてしまう、あなたの信用が無くなってしまうよ」という目線でのお願いをするといいかもしれません。

まずは普通に言ってみて、効果を感じられなかったらポジティブな理由で促してみて、それでも興味を持たれなかったらネガティブな理由でお願いしてみたらいいでしょう…

はぁ~・・・めんどくさいですよね。

お疲れ様です;;

 

その代わり、興味があれば定型発達の何倍も集中するしすごい能力を発揮するでしょう。

世界の名だたる発明をしてきた人達が実はアスペルガーだったなんていわれていますが、それは納得できます。

異様なほどの執着と、集中力で普通の人が諦めてしまうものも諦めず成し遂げるだろうな・・・と思うのも事実です。。

自分のこだわりと、仕事をマッチさせられたアスペルガーは本当にすごい結果を残すんでしょうけど、とりあえず目の前の迷惑何とかして欲しいですよね。。

 

アスペルガーと関わることでカサンドラ症候群になる職場のストレス

これ、職場でアスペルガーと密に接する人がアスペルガーと一緒に暮らす妻達とも共通している苦しみが

・意識を共有できない虚しさ

・日々繰り返される迷惑ごとでのストレス

・誰にも理解してもらえない悲しみ

・泣き言ばかり言っている自分に嫌気がさす

・自分がおかしいのかな?と思ってくる自己肯定感の低下

 

などがあげられると思います。

ただでさえアスペルガーと仕事していてわけわからない言動が多すぎて振り回されてしんどいのに、その辛さを上司や仕事仲間や友達に相談しても

「君の指導不足じゃないか?」とか言われたり。

「そんなの気持ちの持ちようだよ!」なんて言われてみたり。

「そういう人、たまにいるよねー。うちにもいるいる!」なんて言われてわかってもらえなかったり。

違うんだって!本当にヤバいレベルなんだって~~~!!!って一人でもがいて苦しんでるのに、アスペルガー本人は飄々としていて全然困ってない感がまたゲンナリするんですよね。。

 

自分だけが一人相撲取って怒ったり叫んだりしてる感覚で。

 

・・・虚しさの極みです。。

動悸がしたり、食欲不振、過食、謎の体調不良、無気力・・・精神的な苦しみから、体が不調になってきたらかなりヤバい状態です。

完全に職場カサンドラになっていると思われます。

私たち妻も同じ状況なのでよく気持ちがわかります。

でも、職場の人だから無になって感じないようにして悪い空気振りまくのも嫌だし、逃げ場がなくなりますよね。。

想像するだけで辛いです。;;

現にうちの父もアスペルガー三人に囲まれて退職しました。こちらの記事もご参考にどうぞ。

 

職場カサンドラからの脱却法

せっかく入社した職場なのに、その人のせいで退社しなきゃいけないなんて、嫌ですよね。

なるべく!!退社しないで頑張りたいですもんね。。。

まずは、部署移動願いを出す

上司に訴え、仲間に訴え、心も体も病んでダメになりそうだと真剣に訴えて全力で離れる努力をしてみてください。

なんだか逃げたような気持ちになって、それらしい理由をつけてかっこよく自分が去って退職した感じにしても、誰もあなたのその後の責任なんて取ってくれません。

まずは恥もプライドも捨てて、社内で離れる努力をしてみるべきだと思います。

なぜこんな、離れることがまずすべき項目なのかというと、アスペルガーの人と真剣にやり取りをしようとすると、どんどん蝕まれて苦しくなる可能性の方が高いからです。

理解できない言動に追い込まれるよりも、カサンドラになってる時点でまずは離れる努力をすべきという事です。

 

ハガネの心を身に着ける

人間、自分にとって理解できない人といると成長させてもらえる事は確かです。

いちいちイライラしていると身が持たないので、もう一層のこと、あなた自体キャラ変して困難を笑い飛ばす・動じない・こういう人だから仕方がないと割り切ってみる。

そして、仕事以外の事で思いっきり好きな事をしてストレス発散する。。。

 

家族よりは距離が遠いので、仕事と割り切ってやってる人も少なくありません。

私の義父はかなり最強のアスペルガーですが(笑)、会社を経営しており、もう何十年も一緒に働いている職場の仲間たちがいます。

彼等は義父に遠慮はしない・言いたいことを言う・心ないブラックジョークは笑い飛ばすか聞き流す、気にしない・・・もう人間を超えたような人達ばかりです(笑)

この境地に来れたら、アスペルガーの特性をものともせずサポートできるのでしょうけど・・・

なかなか難しい!!

でも、これができる人もいなくはないです。

 

上司に発達障害の可能性を告げ、検査に行ってもらう

先ほど紹介した私の父がアスペルガーの部下が原因で退職した話の中にも書きましたが、上司からアスペルガーかもしれないと優しく教えてもらい、診断を受け、ちゃんと発達障害に理解のある受け入れ先に転職できたという例もあります。

 

アスペルガーと接する人も本当に心身病んで辛いのですが、アスペルガー本人も実は苦しんでいるのです。

何をやっても怒られる、しかもその原因がわからない。

「普通こうでしょ!」とか「普通はねぇ!!!」みたいな感じで言われるけど、人の気持ちやルールがわからないアスペルガーにとって、「普通」なんていうのはただの押し付けにしか感じないのです。

意外と、彼らも苦しんでいるのです。。。

 

もし本人がアスペルガーという発達障害自体知らない場合、どうして自分は普通の人と違うんだろう?と悩んでいるかもしれません。

なので、上司もそう思うなら、意を決してアスペルガー本人かそのご家族に言ってもらうっていうのも手ではあると思います。

 

私の場合

どこに行っても、変な人っていますよね。。

私も今思い出しましたが、結婚する前に勤めていた会社にいました。ありえない変な人。

今思うとあの人アスペルガーだったのかも。

うーん、でもどうだろ?当時の私にとっては彼は最大のストレスでした。

かなり乱暴でちょっと怖い人で。上司とすぐ喧嘩するし。

何考えてるかわかんなくて、すぐ怒鳴るし。遅刻ばかりだし、机に脚乗っけてガム噛みながら会議出るし、変な人だったなぁ。

私は彼が部屋に入ってくると動悸がしてしまってやばくなっちゃってたので、になっていました(笑)

 

でも彼と仲のいい人はみんな思ったことはズバっと何でもいうタイプの、豪快な笑い方をする人達ばっかりでしたね。

ハート強くないとやっていけないタイプでしたから。。

 

あと、同じ考えを持ってる同じ部署の女の子とずっと愚痴っていました(笑)

なるべく、自分の心に入ってこないように受け流しつつ、無になりつつ、愚痴って発散して耐えていましたね…

 

ちなみに、最強アスペルガーの義父は家族ですが毎日一緒に住んでいるわけではありません。

私は彼のアスペルガーを知って、ムカつく特性をかなり受け流せるようになりました。

本当に心が楽になりました。

アスペルガーの特性を知るだけでも、わけわからず耐えているよりだいぶ楽になりますよね。

 

おわりに

このブログでは、ずっとアスペルガーとカサンドラについて書いてきました。

家族であるからこんなに苦しい!と思っていたけど、職場で理解し合えない人と一緒に働かなければいけないのも本当に辛いですよね。

 

しかも、妻達はある程度心を許しているので「無」になったり時にはストレスをぶつけてみたり文句を言ってみたりできますけど、職場の人となればそれは慎重にならなければいけないし、下手するとカサンドラの方がヒステリックになっておかしい人みたいに思われてしまうかもしれない・・・

その苦悩を理解されない日には、もう完全に病んでしまいますよね。

想像するだけで胸が締め付けられます。

 

でも・・・最後は離れましょう。

もう無理だと思ったら、職場から離れたくないばっかりに自分の心身ボロボロになって病んでしまうくらいだったら、別の場所で新しい生活をするのもありだと思います。

アドラー心理学を読んでみたっていう記事にも書きましたが、自分の居場所って無数にあるんです。

今の狭い、苦しい場所にだけとらわれていても、意味なんてないよって。

 

逃げてもいいよって言いたくて。

 

一生添い遂げる誓いを立てた妻でさえ、逃げることばかり考えているんだから。(私はその代表です)

例えお金があって生活費沢山もらってたとしても、子供がいても、それも全て捨てても逃げたいと思ってしまうんだから、たまたま一緒の職場になった人から逃げたくなるのなんて、当たり前ですよね。

 

職場の誰も理解してくれなかったとしても。

アスペルガーを知らない人があなたを根性が無いとか言ってきたとしても。

私たちカサンドラ妻達は、職場カサンドラの人たちの気持ちが痛い程わかりますから。

味方はいます。

もし愚痴って吐き出して頑張れるなら、期間限定の数年の我慢で離れられるんなら、Twitterで繋がりましょ。

きっとカサンドラのこの苦しみは、同じカサンドラにしかわからないでしょう。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

職場カサンドラになっている人の心が、少しでも楽になれることを祈っています。

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