夫はアスペルガー(診断済み)なのですが、彼の父は更に輪をかけて酷くした感じのアスペルガーです。
私は義父の事を勝手に最強アスペルガーと呼んでいるのですが(笑)
義父と夫、アスペルガー同士でもカサンドラになるという話はこちら
外食好きな義父が、どうしてあらゆるレストラン20店舗以上から出禁にされてしまうのか。
あんなに毎日のように通い、家族や会社の人、色んな人を連れて食べに行くのに、なぜもう来るなと言われてしまうのか。
尊大型の代表みたいな義父は、めちゃくちゃワガママだし、偉そうだし、失礼な事言いまくり。
一緒に居るこちらとしても、いつも「すみません」と謝ってばかりで疲れる。でも持ち前の?ブラックジョークみたいので楽しませたりもするんですが。(相手との距離感が掴めてないからしょっちゅう失敗するけど…)
でも、これまで私はあくまで「家族」として義父を見ていたし、ある意味慣れてしまっていたんだなと痛感する出来事がありました。
他人で、お金沢山落としてくれて、お客さんも超連れて来てくれるのに、それでも出禁にせざるを得ない理由があったんだなと・・・
先日家の近所にある、多分東京で一番美味しいんじゃないか?と本気で思っているバーがあるのですが、そこに行った時にお店に来ていた女の人にマスターが打ちのめされていて、やっと理解しました。。。
ああ、こうやって苦しみのたうち回るのは家族だけじゃないんだ。
会社の同僚のように毎日合わなくてはいけない人ではなくても、割り切れない程の苦しみを感じる人がいる。
日本では一応「お客様は神」と言われる文化があるのに、それでも苦しみの限界になるほど追い詰められてしまう事もあるんだと。
一目でわかる、違和感
その時間、バーの店内にいるお客さんは私と彼女だけでした。
細く痩せて姿勢が独特な感じのルックス、目が冷たく違和感、目で会話できない、独特な話し方と笑い方、ちょっと上からな感じ、博学な感じ、ふとした仕草・・・
一瞬、義妹???と目を疑った程でした。
言葉にも言い表せない感じの、冷めた感じというか心のこもってない感じの話し方な彼女は、とても知識豊富でいろんなことを教えてくれました。
でも、なぜか笑っているのに心があったかくならないタイプの人。
別に誰かを傷つける内容とかではないし、沢山笑ったのに。やっぱり不思議な感覚だったな。。。
彼女と過ごした時間はどのくらいだったんだろう?1時間位かな?
※私は彼女の事を、恐らくアスペルガー!!!とほぼ確信したけど、彼女は診断されているわけでもないし診断されていたとしてもそれを確認はできないのでもちろん断定はできません。
でも、理解できない行動によって苦しんでいる人がいたら、こういう特性の人がいて、こういう人もいるんだよっていう知識程度に読んでいただけたらと思います。
彼女が帰った後で、マスターに恐る恐る彼女について聞いてみました。
彼女の様子からして、仲良しそうな感じにも見えたし、気分を害さないように
「彼女、すごい博学な人でしょう??」と。
「一見そう見えるでしょう?でも自頭が悪いというか、、、、」
・・・そしたらもう、出てくる出てくる(笑)
ストレスマックスな感じが本当に伝わってきました。
ビンゴー!!!
わけわからない所でキレまくる
これ、アスペルガーの妻なら絶対何度も経験してるやつだけど。
え??なんで?どこで切れた???なやつねw
いつも思うけど、嫌なら行かなきゃいいのに。
いますよね、自分の感情に任せて怒鳴り散らし、みんなを不快な気持ちにさせてる人。たまに見るわー。
空気が読めない・距離感のわからないアスペルガーにとって、ジョークやノリみたいなやつはとても難易度が高いです。
それまで彼女を含め、みんなで笑って話していた時の事。
「ちょっと!うるさいなー」って言ってみたり、「まったく、バカだなぁ」ってその場のノリで言っていたのに
バカにされた!!!!
と急に激キレしてしまったそうです。
私は専門家じゃないけど恐らく彼女は夫と同じ部類の尊大型アスペルガー。
あの偉そうな感じ、夫と血が繋がってるんじゃないか?と思うほど似ていました。
※ここからは、彼女をうちの夫と同じ尊大型アスペルガーだと仮定して、行動を分析してみたいと思います。
アスペルガーの被害妄想がとても強いのはご周知の通り。プラス尊大型アスペルガーの特徴として、プライドがめちゃくちゃ高く、自分より上か下かで世界が変わるほど一喜一憂するという要素も加わるので、彼女の逆鱗に触れてしまったのでしょう。
彼女は帰った後も、LINEでマスターをめった刺しにするような酷い言い回しや口調、彼をバカにするような発言を送りまくってきたそうな。
ちょっと見せてもらっただけでも、吐き気がするほどひどい内容でした。
こんな内容、他人の誰かに送ることなんてある!?><って思うレベルのヤバいやつ。
あなたは所詮〇〇大学しか出てない。私は有名私立の頭の良い大学で、あなたの大学とはレベルが違うのにバカとか言われる筋合いない。「〇〇〇〇(私も全然読めなかったww)」って読めますか?読めないでしょうね。そんな人にバカにされたくない。
私の呪いの思念はすごく強いからせいぜい気を付けてください。みんな不幸になってます。〇〇さんはこんなんなって、△△さんはこんなんになったし・・・。(ドン引き系の内容w)
出禁になった後の更なる猛攻撃
あまりにもしつこい「酷い内容の」メールの嵐に、マスターも心が病み、鬱になってしまったそうです。
アスペルガーの特性を知らないマスターにとって、彼女を一般的な常識の範疇で考えようとすると理解不能すぎて、「心を病んだ人なんだ」と思ったでしょうね・・・;;
そして、彼女に自分が傷ついた事と、やんわりと「出禁」を伝えたそうです。
しかし!!!
そこからまたとんでもない猛攻撃。
「あなたのLINEを見るのが辛いので、ブロックさせてもらいますね」と言って彼女をブロックしたのに、今度はメールに送られてきたそうな。。。
「店に来てみますか?」で態度急変
そして、この人と連絡を絶ったらダメなんだ。ヤバい事になるかも!!と悟ったマスターは、適度な距離で近くに置いておくことを決心します。
顔を見て話せばわかってもらえるかもしれないと。
「お店に来てみますか?」
そしたら彼女、コロッと態度急変。
構って欲しいんだろうな。実は傍に居たいんだろうな。
あんなに攻撃してるのに、本当は好き。この好きと嫌いは表裏一体と言うか同じ場所にあるものかもしれない?と思わざるを得ない気持ちになりました。
・・・はいー。
アスペルガーあるある出ました。(アスペルガーが約束を忘れるメカニズムはこちら)
目的達成したら急に満足してこれまでの暴言を無かったことにしてしまうやつ。
アスペルガーの妻達はこれしょっちゅうで、いつも頭に来てるんですけど(笑)
大喧嘩しても一晩寝たり、「ごめんね→いいよ」になったらもうそれが例え言葉だけだったとしても、何の気持ちがこもっていなかったとしてもチャラになって自分だけがスッキリしてるあるあるです。
そしてむしろ、自分が散々放ったこれまでの暴言はさておき、まだモヤモヤ許しきれていないこちらを「なんでいつまでも怒ってるの?執念深いねぇ。」等と責めだすのです。
これ、普通ビックリしますよね。
あんだけ攻撃繰り返してきたのに、急に「お店に来てみますか?」と言ったら「なら私もごめんなさい。はーい、行きまーす!」って普通ならないでしょ?www
ばつが悪くていけなくないですか??
・・・もちろん、彼女は何事もなかったかのように来たそうです。
さ、さすがです。。
深酒は、尊大型アスペルガーにとって致命的?
うちの夫も、義父も、彼女も、深酒をした時に大抵やらかします。
突然激キレする、暴言を吐きまくる、超被害妄想。
普段少しは外モードによる理性で押さえていたものが、お酒を飲むことで外れてしまってアスペルガーの要素が強くなってしまうのかもしれない?と思います。
(ここ、アスペルガーのパートナーを持つ皆さんに聞いてみたいなぁ・・・)
アスペルガーじゃなくても、お酒を飲んで失敗するタイプの人は、飲まなきゃいいのにって思っちゃう。
失うものが大きすぎませんか・・・?
彼女も、出禁が解禁されていった初日に案の定飲みすぎて倒れてしまい、救急車で運ばれたそうです。
その時にマスターも付き添わなきゃいけなくてみんなに迷惑をかけたのに、謝るどころか逆切れwww
なんだか・・・あり得ない人すぎて笑えません。。
そして、その後彼女は飲んでも何時まで!と深酒しないように制限を設けての入店許可となったそうです。
おわりに~出禁になるということ
うちの義父は、「俺、また出禁になっちゃった~!あんなにお金使ってやったのになー。」って自慢げ?に話したりするんですけど、いやいや、もっと重く受け止めてくれと毎回思います。
まさに、そうなんですよ。
本来、お店にとってはいつも来てくれる常連さんで、お客さんも紹介してお金沢山落としてくれるいいお客さんなはずなんです。
なのにその人を出禁にするって、相手がどの位苦しんだか想像できますか?と。
お店の人・周りのお客さん、みんなに迷惑かけて苦しめて、もう顔も見たくないほど追い詰めて、言いにくいはずなのに「出禁」にするんだよ?
美味しいお酒が大好きなこの街の人々に愛されるマスターが、彼女の被害妄想とものすごい執着によって苦しんでいたなんて、とても辛い気持ちになりました。
ここで尊大型アスペルガーの皆さんに申し上げたいことは、
「みんな生きてると、嫌な事ってあります。嫌なら去ればいい。
引くこともまた愛と思って欲しい。
攻撃で得られるやっつけた喜びみたいなやつは、同時に虚しさも生みます。それで、相手があなたを愛することは無いからです。
負けるが勝ちという言葉は、素敵な言葉だなって思います。
一見負けてるんだけど、実は勝ってることもある。
目に見えるものが負けていても、自分にとって得ているものがあれば勝ちになることもあるんだよ。」
ってことです。
抽象的すぎるかなぁ。。。これじゃー通じないかなぁ。。。><
偉そうに言ったけど、うちの夫の顔を思い浮かべながら書いた言葉です(笑)
これを機に私の胸にも言い聞かせ、嫌だけど、言いたくないけど、もっと夫に「ありがとう」って言おーっと^^w
それから、お店の人達にも「アスペルガーの知識」を入れておいてもいいかもしれないなと感じました。
ちょっと、あれ?っと思った人に対する対応が冷静にできるかもしれないと思ったから。
悪意無く、わざとやってるわけではなく、言ってしまう言葉や一見酷く見える行動。
空気が読めなかったり独特な受け止め方で歯車が狂う事も。
発達障害の特性でそうなっちゃう人もいるっていう知識があるか無いかだけでも、苦しみの量としてはだいぶ違うだろうと思うので。
その人が本当にアスペルガーかどうかはさておき、受け止める側の苦しみが楽になるんですよね。
「ああ、こういう人もいる」と知識として知っておくことは今後自分の身を守るためにも大事な事だと思います。
現に、アスペルガーの夫と出会って、理解不能な言動をしてくる人に対して優しい気持ちを持てるようになりました。
その人が全然アスペルガーじゃなかったとしても、受け止める側の余裕が自分の心を守るんですよね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が、アスペルガーの知識が無く苦しんでいる誰かの心に響いてくれることを願って・・・