大人のアスペルガーだった夫~出会いからデート、結婚、そして現在に至るまでその特性を振り返って分析!<出会い編>

人生初のブログ記事を昼間にアップして、夜になって。

お皿洗いをしながらふと胸の違和感に気付いた。

 

『なんで私、こんなに苦しいんだろう。

そうか、あんなに時間をかけて書いた初記事だったけど、わたしの苦しみを全く出せてない、とても表面的なブログだからだ。

 

苦しみ過ぎて、夫に対してだけの記憶がなくなるようになってから、アスペルガーに関して考えないようにしてた。

見ないようにしてた。

 

こんなんじゃ、ブログかけないや。

 ちゃんと気持ちに正直に書かないとダメだ。

 向き合わないとダメだ。

 こんな気持ちで書いた文章なんて、誰の心にも届かない。』

 

そう思ったらもう眠れなくなってしまって。

 

妻の本音のカテゴリーの方に、夫とのガチ記録や、本音ぶちまけていいかな。

わたしらしくかけるように、こっちのカテゴリーではですます調やめます(笑)

 

私、一つのブログの中で二重人格みたいになっちゃうかもな。

 

「妻の本音」カテゴリーを始める理由

テレビでは、発達障害当事者の苦しみや、周りが理解していこう、通常発達の人が受け止めて支えていこうってことばかりを流してる。

 

実際私の夫も専門病院からアスペルガー症候群と診断を受けて

何回かカウンセリングも行ったけど

結局言われることはどこも同じ。

 

あなたが我慢しなさい

 

あなたが許しなさい

 

あなたが変わりなさい

 

そのカウンセリングで、こっちが鬱になってしまうと思った。

私だって、神じゃないんだよ!!!!!

 

一緒に暮らしてる人や付き合ってる人・職場の人たちは、

わかっていても苦しいし、全部受け入れられるわけじゃない。

 

こっちだって人間なんだ!!

傷ついちゃうんだよ!!!

 

どんな理由があっても、人の心はそんなに簡単にオセロみたいに白黒ひっくりかえせるもんじゃない。

 

テレビでは語られない苦しみがある。

 

ひかりのブログ読んで、不快な思いをする人も出て来るかもしれない。

 

でも少なからずカサンドラになってる人がいて、

同じように苦しみもがいてる人がいて、

誰にも共感してもらえない・わかってもらえない人がいることを知ってるから、

 

わたしはその人のことを少しでも支えたいし、一緒に泣きたいし、なんなら抱きしめたい (そこまで求められてないか 笑)

アスペルガーの人ももちろん苦しんでるのはよくわかる。

 

夫を見ていて、本当によくわかる。

 

でも、こんな意見もあるよ

 

こんな人もいるんだよって言いたかった。

 

それが何より一番したかったことなんだから。

 

これより私、濃い霧がかかっている脳に、アクセス開始致します!!!

夫との出会い

それは、友人の誕生日パーティー。彼の猛烈なアタックから始まった。

現代では珍しい、とんでもない肉食男子だと思った。

 

どこまでもついて回って来るし、隠れても必死で探して見つけ出し、

『どこ行ってたの?探したよ!』

って初対面の私を自分のものみたいにホールドして離さなかった。

 

彼は身長184cmあって顔も結構イケメンだし、

当時つけてた香水も雰囲気をよく見せていて、

あまりの強引さに引く気持ちもあったけど…それ以上に嬉しい気持ちもあったんだな。

 

イケメンに好きと言われて嫌な気持ちはしないよね。

付き合ったきっかけは、同情だった

そう。

ずっと忘れてた。

昔の日記見て思い出した(笑)

 

ある日、ドライブしながら彼に”なんで3年も彼女がいなかったのか”を聞いてみた。

彼がこんな話をしてくれた。

結婚を約束していた元カノに浮気されて、自暴自棄になって病的に沢山の女と遊んだ事。


顔も覚えてないようなどうでもいい女と寝てる時、

お腹いっぱいなのにまだ食べて、気持ち悪くなって、吐き出す事も出来ずにただ食べ続けるような状態だと表現していた。。


親友からも心配されて、ひどい状態だったんだって…


そんな話を聞いて、ふと浮かんできたのが、

真っ暗な部屋の中で膝を抱えて独りぼっちで泣いてる子供の彼の姿だった…


目からは大粒の涙がボロボロ零れて、思わず彼を抱きしめた。


心に閉じ込められた、傷付いた彼を。。


母性本能だったのかもしれない。
でも、もう泣かないでと言ってあげたかった。

そんな話の中、本当の意味でこれからの自分と向き合うには、ひかりの中にもケジメをつけなきゃいけないような気がしたんだ…

 

その当時のひかりの日記より

これ久しぶりに読んだけど、今思い返すと彼はとてもキョトンとしてたなーって(笑)

 

苦しんでた自分に共感してめっちゃ号泣して抱きしめてきた彼女。

 

なんか、暖簾に腕押しってこーゆー感じよね?って反応だったの思い出した。

 

三年前の他人の話なのに、なぜこんなに彼女は泣いてるの?って、きっとリンクしてなかったんじゃないかな(笑)

 

当時は、

二度とこんな悲しい気持ちにさせるものか!

わたしはそんな風に彼を裏切ったりしない!

 

…って思ってたのにさ、今となってはその元カノの気持ちわかっちゃうんだ 笑

 

元カノ、同棲してたからいち早く見抜いてたんだな。

 

だから逃げたんだなー!!

 

あー、その元カノと語りたいっ!飲みたいっ!と今では思う。

周囲(友達や妹)からの評価

それはそれはもう、最悪(笑)

 

なんだろなー、めちゃくちゃ偉そうなんだな。

上から目線だし

態度でかいし

軽いし

超失礼なこと普通に言うし!!!

今となってはその理由もわかる。

だって夫は尊大型アスペルガー

 

ほとんど怒らない、大の仲良しの妹でさえ激怒して帰っていった。

ムカつきが抑えきれなくて態度に出てしまってごめんねと後で謝られたほどに。。。

 

当時、とてもミステリアスな人だと思っていた。

 

理解できない態度や言葉や行動に、デートのたびに別れたくなって、本気の別れ話を持ちかけるんだけど、

 

毎回彼は泣きながら

 

『お願いひかりちゃん!俺何がダメかわからないんだ。ひかりちゃんと別れたくないから直したいから、どうか一緒に直すの手伝ってもらえないかな。』

 

って懇願してきた。

 

それなのに次の日になると何事もなかったかのようにケロッとしていて

 

『え?どうしたの?機嫌悪いの?生理?』

 

みたいなことをいつも言ってくる。

 

忘れちゃうの?引きずらないの?え、ブラックジョークなの?

超~困惑した。

 

これももちろん今となっては理解できるんだけど、当時は全くわからなくて、まるで彼が多重人格者のように思えた。

 

偉そうな彼も、素直な子供のような彼も、どれが本当のあなたかわからないよと悩んだけど、結果全て夫だった

なぜ次の日何事もなかったかのようにケロッとしてるのか

夫に聞いたことがある。

俺の頭は全部TO DOリストみたいになってんだよ。そこにエラーが出てます、はいごめんねっていいました、いいよって言われました、終了!直った!って。

夫曰く

・・・おめでたいんだよなー、まったく(笑)

 

こっちはあなたの言動にめっちゃ傷付いて、

 

どんなに謝られたって腑に落ちないし、

なんでこんなひどいこと言われるのか理解できない!って、しばらく引きずるのにさ、

 

あーた当の本人がケロッとしてんじゃないわよ!

 

でも当時の私は

“この人は素直だから引きずらないんだなー”

 

って、とにかく不可解な行動全てに理由をつけようとしていた。

 

そうしないと、パンクしそうだった。

 

わからなすぎて、辛かった。

 

そして、愛したかった。

 

元カノに裏切られた彼の心を回復させてあげたかった。

 

でも、愛したいと思えば思うほど、私の心はズタズタになっていった。

 

 

そりゃそうだ。

常識も価値観も違う宇宙人に、

私、愛したいんです。

あなたに愛されたいんです。

言わなくてもわかるでしょ。

ねぇ、地球の愛を育みましょう。

 

っつったってなんの話ししてるかも、何が愛なのかもわからないよね(笑)

すれ違う一方だわ。

 

今となればわかるけど、当時はずっと寂しかった。

 

私の話にも感情にも興味ないんだなーっていつも思ってたし。

 

 

『一番近くにいる、一番遠い他人』

 

なんかの本に書いてあった見出し。これそのまんまだな。

アスペルガーの彼にはこの見出しの意味さえ混乱して意味わかんないだろうな。

ごめん、みんな忘れちゃう

久しぶりに心の中えぐってて、こんな文章書くだけでも涙が溢れでてきて止まらなくなってる。

 

いずれ書くけど、ある時を境に夫の記憶にアクセスできなくなって、モヤがかかるようになってしまったんだ

 

深く掘り下げようと思うと記憶が今も瞬間的にすぐ飛んでしまって、数秒前に考えていたことを思い出せなくなるんだよね。

 

脳ってすごいなーよくできてんなーと改めて思う。

 

 

カサンドラの真っ只中にいた私を、他でもない私の脳が守ってくれてる。

 

そこを今5年ぶり位にえぐってて、動悸と涙が止まらない。

 

 

それでも書きたい。

 

 

記録に残したいし、同じように苦しんでいるカサンドラのみんなの力になりたい。



あなたはひとりじゃない、私もいるよと声をあげたい。

最新記事をお届けします(^_-)-☆