大人のアスペルガー、本人に言うべき?診断してもらうメリットとデメリット、病院選びの重要性

長年、パートナーの理解できない言動に苦しんできて、やっと

『アスペルガー症候群・ADHD』

などの存在を知り、自分の中では

 

きっとこれに違いない!

 

と確信してる。。。でも自己判断は危険と言うし。

専門の先生に診断してもらったらいいと思うんだけどな。

 

でも、さてそれをパートナーに伝えるのか?

悩みますよね?

 

私もその一人でした。

本人に、アスペルガーだと思うよなんて言ったら傷つくかな?…とか

何言ってんだ!!おかしいのはお前だ!!と怒るかな…とか

 

いろいろ考えました。

そして結局伝えたわけですが。

 

診断してもらうことのメリット・デメリット、そしてなにより

診断してもらう病院がいかに大事か

のまとめをしたいと思います。

 

 

診断してもらう事のメリット

1.ホッとする

そう。

これまで悩んできた人間関係、自分が周りと違うんじゃないか?と思ってきた事が

『アスペルガーの特性のせいだったんだ』

と納得でき

育てられ方や、努力不足や性格のせいとかではなかったんだ

と安心する人も多いようです。

 

特に、パートナーはそれを強く感じるし、

様々な特性を知り、

それを彼に当てはめることによって

これまでの不可解な言動に答えを出せるのです。

 

私は、夫にアスペルガーの診断してもらわなかったらカサンドラ症候群から脱却することは

ありえなかった

と思います。

  • 自分を責めなくなった
  • 今の夫の激怒はこういう特性によるものだな、とか冷静に分析できるようになった
  • 不毛な戦い、攻め合いが減った

 

 

そしてうちの夫は診断を受けてホッとしたそうです。

 

付き合ってからずっと喧嘩が絶えなくて、アスペルガーと診断してもらえたことで

自分自身が納得できたようでした。

 

ただ、最初は

『何がアスペルガーだ!俺は間違ってない!

ひかりちゃんこそアスペルガーだと思うよ。

絶対そうだと思う!!!

だから二人で診断受けに行こうよ』

 

と言い、二人でアスペルガーの診断を受けました(笑)

それもよかったのかもしれません。

アスペルガーの人は、専門家とかの言葉は素直に聞く傾向があります。

なので実際細かく医師にアスペルガーの診断を二人でやってもらい、自分だアスペルガーの認定?をもらったので

俺が変わってたのかーと素直に受け入れられたのかな?という気もします。

(ちなみに夫は友達にも職場にも夫の家族にも、アスペルガーだと言っていません。)

 

専門病院に行こうと誘う場合、私も受信するよ!と促すのもいいかもしれません。

 

2.アスペルガー特性の対策を立てられる

 

これは、本人もそうだし、パートナーにも言えます。

例えばですけど・・・

 

 <本人の場合>

  • 一度に同時にいろんなことができない・考えられないという特性 
  • 何かをしていて、話しかけられたりすると同じ場所に戻ってそこから作業を再開できない特性

 ↓ ↓ ↓

これって、うちではしょっちゅう喧嘩する原因になっていました。

 

でもアスペルガーだと診断されてからは、

仕事場でこれを改善する案を実行したと喜んでいました。

 


俺は集中して仕事をしてる時に話しかけるとパニックになって、また最初からやらなきゃいけなかったんだけど、それは俺の能力がないからではなかったんだ!
 
今日、会社のデスクに道具箱みたいな箱を置いたんだ。
みんなに、『作業中に話しかけられるとイライラするから話しかけないで黙ってここに書類入れて』って頼んだんだ。
そしたらすごい仕事が早く終わるようになったよ。

夫曰く

 

<二人のルールも特性にのっとり決められる>

  •  耳で聞く情報より、目で見た情報の方が理解できる特性

 ↓ ↓ ↓

大事な事は必ずメールでやりとりしようね。

そして、何度言っても忘れちゃう(興味のない)事は、張り紙に書いて壁に貼っておこうね。

とルールを決めたりとか。

 

  • 急に予定変更になると対応できない特性

↓ ↓ ↓

ゴミを出してほしい時は、必ず夜寝る前に言う

 

とか。(笑)

 

こんな小さなことから、大きなことまで、二人でアスペルガーの特性を受け入れられたからこそそれにのっとり相談できるのです。

診断してもらうことののデメリット

1.ショックを受ける

特に困っている事や、生きにくさを感じていない人の場合は、急に

『あなたは発達障害です』

なんていわれてショックを受ける人もいるようです。

 

え、自分は普通の人とは違うの?

そんなの知りたくなかった…

と、自己評価を低下させてしまって落ち込んでしまう。

 

2.偏見を持たれて嫌な思いをする

アスペルガーのことをよく知らない人から、

特性なのに差別のような扱いを受ける場合があるようです。

 

人それぞれですが、特にアスペルガーの人は言葉通りに受け取ってしまうという特性があるので

仮に周囲にそのつもりはなくても傷ついてしまうことも考えられます。

 

3.開き直る場合も

うちの夫は完全にこれです。(笑)

 

『俺はアスペルガーなんだから、ひかりちゃんが我慢して支えてくれないと!』

これ、何度言われたことかわかりません。

もう、鬼に金棒です。

 

 

病院選びの重要性

これは特に伝えたいことの一つです。

アスペルガーに強い病院でないと、心療内科や精神科のお医者様でも、

アスペルガーに対する知識がそんなになかったりするのです。

 

その結果、別の病名をつけられて自分も夫も苦しんだという例をたくさん聞いてきました。

私の実際の友達にも、このパターンが非常に多かったです。

 

 

うちも、実は診断がおりるまで、3つの病院を転々としました。

 

1つ目は、家の近所の心療内科

ここの先生は、そもそもアスペルガーの知識がほぼなくて、私の話を聞きながら、その場でインターネットで検索して

「アスペルガーの特性」

がかかれた紙をくれて、ほら、こんなに当てはまってるしそうかもしれないね~。

 

と、なんとも頼りなく、そんなんなら私のほうが詳しいわ!!と思って悲しい気持ちになって帰宅しました。

 

 

2つめは、友達が教えてくれた『鬱に強いクリニック』でした。

ここでも二人でアスペルガーの検査を受けましたが、夫はアスペルガーじゃない、むしろ奥さんが相手を受け入れられない問題のある人なんじゃないか?

 

と言われ、”すべてを許しなさい”的な宗教の本を読みなさいとおすすめされました。(笑)

余計カサンドラが進んでおかしくなりそうでした。

 

 

やっぱり納得できず、3つ目に友達から聞いた『アスペルガーに強いクリニック』に行きました。

ここは全国でも有名なクリニックなのですが、半年~1年位診断にかかるといわれていたのに、なんと『ご主人は疑いようのないアスペルガーです』と、あまりの高い数値に1日で診断されました。

 

このように、せっかく意を決して病院に行ったのに悲しい思いをしてほしくありません。

 私たちが最後に行った病院はこちらです。

メディカルケア虎ノ門

↑こちらの病院では、アスペルガーの人だけを集めた講習会を月に一度行っていたり、アスペルガーの配偶者や家族だけを集めての交流会も開催されています。

診断された後のケアをしっかり行ってくれるので本当にお勧めです。

 

 それから、評判のいいアスペルガーに強い病院として、こちらも有名です。

昭和大学附属烏山病院

 

 

まとめ

ここまで、診断してもらったことによる良かったこと・悪かったこととまとめてきましたが、結局

その人次第

なのかな?と思います。

 

ご本人が生きにくさに悩んでいたりしたら、診断を受けることで前向きになれるかもしれませんし、でも後悔するかもしれません。

 

個人的には、診断してもらって良かったと思います。

夫には開き直られてムカつくこともありますけど(笑)、でも総合的に見てよかったと思っています。

 

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

あなたの決断の参考にさせていただけたら幸いです。

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