してはいけないことなんて、何一つないんだよって話

最近、娘の幼稚園の事と夫とのことでめちゃくちゃ悩みすぎて本当にストレスでハゲそうだった(笑)

 

苦しくて仕方ない中、久しぶりに会ったママ友(Nさん)とランチをしたんだ。

彼女は同じ幼稚園に入っていた一個上の学年の子のママで、ほとんど話したこともなかったんだけど、なぜかとても気が合って、昼から飲みに行くことになった。

 

「私、夫と離婚したいんだよねぇ。」って話してて。

「別れるなら今住んでるマンションもらえばいいじゃん。」と言われた時、

「いや、でもこれ夫のだし。ダメだよ!」と答える

「そんなのわかんないじゃん。聞いてみたら?」って。

「・・・え!?だって絶対ダメに決まってんじゃん!私お金払ってないし。」

「えー?なんで?聞くだけ聞いてみたらいいじゃん。ねぇひかり。聞いちゃいけない事なんてないんだよ。」

なんかね、こんなちっちゃい事でも絶対無理に決まってると勝手に決めつけて聞く気もない私がいて、そのことに気付かない自分にビックリ。

超ちっこい事から始まったこの話(笑)

 

きっと、今会うべきしてあった人。

彼女と話をしながら何度も感動して泣いた。

この感動をシェアしたいし、自分への激励としてここに残しておこうと思う。

 

Nさんを縛り付けていたもの

彼女が結婚した人は、代々慶応卒・有名企業の御曹司、完全なる絵にかいたようなおぼっちゃまで、お姑さんももちろん孫にはいいところの教育を受けさせなさいという方針の人だった。

公立の学校に行かせるなんてもってのほか、絶対許されない!いう環境だったそうな。

 

Nさんには二人の娘さんがいる。

彼女は上のお嬢さんを女子校の名門に入れた。その学校に入るまでに専門の幼稚園に通わせ、とんでもない金額を教育費として払ってきた。

無事いい学校に入れたと安心したのもつかの間、娘さんが小学校に通うようになってから、とにかくテストの嵐。

学校から帰ってきてすぐに3時間宿題をしても終わらない量だったそうな・・・

学校の勉強に必死について行って、いつの間にか勉強の鬼ババアと化してしまったんだって。

どうして出来ないの?なんでわからないの?なんでこないだより点数落ちてるの?どうしてこんな問題解けなかったの?

彼女は娘を怒ってばかりの毎日になっちゃったと。。

 

それに加えて娘さんは小学1年生から4年生まで壮絶な虐めに遭っていて、何度も何度も先生に言ったのに取り合ってもらえなくて、校長先生まで上がることは無く、娘さんはいじめに耐えていたそうな;;

彼女は、

「優秀な子に育てないと。いい学校をちゃんと卒業しないと。嫁いだ家の名を汚しちゃいけない!」

と、~しなければならない!~してはならない!という呪文をひたすらに唱えまくって自分自身で呪詛をかけ続けていた。

 

娘からのSOSと、父の死をきっかけに

ある日、娘さんが目に涙をいっぱい溜めながらNさんにこんなことを言ってきた。

「ねぇママ。学校はお友達と遊ぶところじゃなくて、勉強をするために行くんだよね?」

娘さんは毎日苦しくて耐え続けていて、でも親も子も学校を辞めるなんていう選択肢がなくて、ずっともがいていたんだね。

 

その頃Nさんの実のお父さんが自殺してしまったんだって・・・;;

彼女の中で、何かが爆発して吹っ切れた出来事だったと話していたけど、死んでしまったら何の意味もないと。

これまで耐えてきた事、頑張ってきた事、何のため?子供の為?お姑さんの為?名誉?何?何?何?

死んでしまった時にこれでよかったと誰か思える?

娘が死んでしまったら、娘も私も後悔する。

私が死んでしまっても、残された娘の事もこれまでの自分の対応も何もかも、全部全部後悔する!!!!!

と、心に革命が起こったんだって。

 

転機となった夏休み

娘さんが小学校4年生の夏休み。

短期留学で2週間イギリスに行くツアーがあると聞き、参加させた。

英語は学校で資格を取らされた英検4級のみ。

娘本人は全く話せなかったけど、とにかくこの窮屈で苦しい世界から少しでも解放させてあげたくて、行かせたそうな。

 

「もしこのままずっとイギリスに住みたくなったら行ってもいいからね。」

そう言って送り出したけど、2週間して帰ってきて、寂しいし英語わかんないしとやっぱり行かないと言って帰ってきた。

 

・・・でも、あの小さな狭い世界でいじめられ続けていた彼女にとって、イギリスはあまりに広かった。

全く別の世界があるんだって。

外に出ればすべての環境が変わるんだ。

人も、環境も、常識も、言語も、食べ物も、全て。すべて。

 

そしてそれからほどなくして娘は言った。

「ママ、私学校辞めたい。」

 

これまでのNさんなら、何言ってんの!これまで数千万円学費につぎ込んできて、このままいけばいい学校を出れるのに。義理の両親が許さないし、無理だ、絶対無理だと思ってきた。

でもNさんはお父さんの死をきっかけに大革命が起きていた。お姑さんと戦う覚悟もできていたと。

「いいよ。公立の学校に行こう。」

 

妹を、私のようには育てないで

そして近所の公立小学校へ通い始めた娘さん。

通い始めて2か月経った頃、娘の心はどんどんイギリスに引き寄せられていき、「やっぱりまた行きたい」と言い始める。

 

イギリスの帰国子女たちが集まる会などに参加して、イギリスへの思いが強くなった彼女は再びNさんへ「やっぱりまた行きたい!」といった。

 

Nさん「でも、ちょっと行くって言うのは出来ないんだよ。学校を移って、一人でイギリスに住むという事は、沢山苦しい事もあるよ。あなたは英語話せないでしょう?英語がちゃんとみんなと同じくらい話せるようになるためには、3年位かかるよ。どんなに帰ってきたくなっても、最低1年はイギリスにいないといけないんだよ?」

娘 「うーん・・・。ママはどう思う?私にそれができると思う?」

Nさん「うん、ママはあなたは何ってできると思う。」

娘 「わかった。ママがそう思うなら、私はきっとできると思う!やってくる!」

 

人の目を気にして、周りからの常識を押し付けられ、こうしてはならない・こうしなければならないと呪文のように唱えながら、ただただ苦しみに耐えている二人はもうそこにはいなかった。

そして、Nさんは娘さんを10歳にしてイギリスへ一人で留学させた。

 

娘さんを空港まで送った時、彼女が言った言葉。

「ねぇママ。ママは変わってしまったよね。幼稚園まではすごく優しくていつも笑ってて何でも褒めてくれたのに、小学校に行ってからはあなたの為よと言いながら、いつも怒っていたよ。私、苦しかったよ。

お願いがあるんだ。

妹を、私のようには育てないでね。

 

Nさんは彼女を見送った後、自分の価値観を押し付け苦しませてしまったこと、娘に申し訳なくて、号泣しすぎて動けなくなったと言っていた。

 

やっちゃいけないことなんて、この世に一つもないんだよ

もちろん、義理の両親とは大変な戦いでバチバチだったけど、でも自分がした選択は間違えてはいなかったと思えると話していた。

娘を一人で外国に出すことも、正直心配ではあるけど、彼女が自分で選んでいこうと思ったことをもし止めてしまったら、きっと私も娘も後悔すると。

長期休みの度に飛行機落ちたらどうしようとか考えてしまうけど、でもきっと今死んでも後悔しないだろうなって。

あのまま何もできずに耐え続ける人生を選んでいた方が、きっと後悔したと思うと。

 

幼稚園の事、夫の事で悩みすぎて、それでも動けない私に彼女は満面の笑みでこういってくれた。

「ねぇ、ひかり。やっちゃいけない事なんて、この世に一つもないんだよ。

聞いちゃいけない事、してみちゃいけない事なんてない。

他の人が何と言っても、自分がしたいならしたらいい。

あなたの人生をとやかく縛り付けることは他人には絶対に出来ないし、する権利なんてない。

変な常識や観念で抑え込んで我慢してる自分自身からも一切解放されていいんだよ。」

 

この、あなた自己啓発セミナーの講師かなんか?宗教の人?(笑)みたいな言葉が私の心にズッキューンと刺さって抜けなくなった。

彼女の言葉に愛が溢れていて、私の心にとんでもなく響いた;;

 

お金や時間や決まり事を気にしていると選択できなくなる

何かを決めなきゃいけない時って、ものすごい覚悟が必要なんだと改めて思った話だった。

 

婚約中、納得できない事で夫に切れられ「もう嫌だ、別れたい!」といった時もそうだった。

「婚約破棄するなら、これまでのマンション契約代、結納金、もろもろの経費と慰謝料で最低でも300万円は払ってもらう!」

と言われて。

そうだよなぁ。沢山の人に迷惑かけるなぁ。結婚式に呼んでる人達にも、式場にも、夫の名誉も潰してしまうなぁって、よくわからない責任感みたいなやつの為に逃げられなくて、今のように後悔する10年を送ってしまっている。

あの時、「あなたが原因でしょ!それに、幸せにすると言ってる人に別れるなら300万よこせってあり得ない!」と思えて、どんなに謝られても、例え全てを丸潰しにしてやったとしても、300万円払ってでも逃げればよかった。

私の貴重な20代・30代を苦しみ抜いて過ごしてしまうこともなかっただろうな。。。

 

今回もそう。

幼稚園が本当に嫌なら、例え学費に今年度分全額払ってしまっていようと、卒業までいれないとしても、時期がどうとかお金がどうとかそういう問題じゃないんだ!!!!って。

 

夫の事も。

全部全部、色んな事に理由をつけてがんじがらめになって動けない。

そして結局後悔してる。

 

それをいつも誰かや何かのせいにしてきたけど、そうじゃないんだってなんか思えて。

全部、自分が勇気を出して全部ぶっ潰してでも自分を変えてこなかったせいだと。

 

自分にあーだこーだ言ってくる人誰も、私の人生に責任を取ってくれない

父があの時ダメっていったから。

夫が○○って言ったから。

学校が○○だから。

今はこういう時期ではないから。

私はいつも人のせい・時間のせい・お金のせいだ。

でも、結局背負うのは自分。

 

何か迷っている時、決断をする時、仲良しの友達や両親、色んな知人友人が様々な方向からこれまた十人十色のアドバイスをしてくれる。

でも、彼らは自分ではない。

自分とは違う生き物で、違う人生を送ってきた人達で、全てがその通りに行くことなんてない。

そしてそのアドバイス通りに実行したとしても、彼らは私の人生に何の責任も取ってくれないんだ。

 

自分が自分の気持ちに心に耳を傾け、どうしたいのかを決めないといけないんだなぁと。

そしてそれを縛る一切の物を私は取ることが出来る。捨てることもできるし、縛られ続けた方が楽という選択もある。

 

そうか・・・

何でもしていいのか!!!

何でもできるのか!!!

 

おわりに~考えのベースには愛を

きっと、考えの根本に愛があれば、突拍子もない選択をしたとしても自分が納得できるし、きっと後々になれば周りも理解してくれたり環境が整ったりするのかな?って思う。

踏み出してしまえば、何とかなるだろうし。

 

娘の学校の事、夫の事、色々状況は動いていて、私が苦しみに没入しすぎてて(笑)このブログ上で報告が全然間に合ってないんだけど、この渦中でNさんの話が聞けて本当に良かったなと思ってるんだ。

私の中では、救いの神位のレベルだった。

 

全部やってみてダメなら母子留学して海外行っちゃってもいいし!と思えてきてる。

 

私の人生、周りにいる人の多数決で決めるもんじゃないもんね(笑)

ダメかもしれない、ダメに決まってる、決めつけてるのは周りのせいじゃない、私の心。

本当にやりたいことは、やればいいんだって、やっていいんだって教えてもらった話。

 

仲間達に、勇気のおすそ分けが出来たらいいな。

私たちのいる環境は、選択が単純にはいかない事が多いから。

でも、留まるも飛び出すも勇気。

誰のせいでもない、目の前にあることは全部許されている事だとしたら・・・なんか不思議な感覚。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

偏った考えではあるかもしれないけど、簡単にはいかないこともあるけど、何かを決める時にふと思い出してももらえると嬉しいです^^

 

私たちの人生の選択は全て、自分で決めていい。

なんでもやってみていい。

大丈夫、これまでこんなに苦しんできたんだもん。

きっと、うまくいく。

 

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