尊大型アスペルガーは本人が意図していないのにDV気質~カサンドラとDV被害者の心理・類似点

全ての尊大型アスペルガーがこれに当てはまるわけではないと思いますが、DV男やモラ男が意図して策略的に相手を支配してやろうと思っているのに対し、アスペルガーは相手を支配してやりたいとなんて全然思っていないのに、結果的に同じような行動をしてしまっているように思ってならないのです。

※あくまで、勝手に尊大型アスペルガーの一配偶者である私が思っている意見や見解だと思って読んでください。

 

まずは、先日の出来事の説明

結婚記念日だったのに、アスペルガー夫は朝からありえないモラハラ発言・行動を連発していて、ずっと心を閉ざしていた私。

行きたくなかったけど、夫が予約していたレストランに行ってきました。(この予約にもひと悶着あったんだけど、これ書き始めるとめっちゃ長くなって取り留めも無くなるので今回は省略します)

 

そして…記念日なのに、俺がこんな素敵な店を予約してやったのに、なんでそんなに俺が嫌いなんだー!!!と夫がとんでもなくブチ切れ、帰りの道の真ん中で大ゲンカ勃発(笑)

あまりにすごい暴言を吐きまくっていたので思わず録音した位です。

「娘を返してくれ(手を放せという意味)、俺が娘と暮らすから別れよう!!

ずっと俺をバカにしてるんだろう!

お前なんてどうせ一円も稼げないくせに。中卒女が!!(実際には高卒ですが;)

養育費毎月3万円よこせ、俺が育てるから

お前が引き取るというなら俺は1円も出さない。

娘、今どっちと暮らすか選んで。パパか。ママか。」

なんてずっと叫んでいました。

私は都会の大きな道に娘を抱きかかえたまま座り込んで絶対に離さず、夫はこれ以上に無い程の軽蔑したようなまなざしで私たちを見下ろし、バカにした発言、暴言を繰り返していました。

「娘の前でそんな風に言うのをやめて。娘がどんなに傷つくかわかる?なぜそれがわからないの?」とずっと諭していましたが、泣き続ける娘をよそに2時間も自分の感情をぶつけていました。


…そしてその後なんとかとりあえず家に帰り、今すぐ話し合おうと息巻いている夫に

「とりあえずお互いアルコールが抜けて、酔いがさめたら話そう。結婚10年で、子供もいて、勢いでムカついたから今すぐ離婚しよう!なんて高校生じゃないんだから無理でしょう?しっかり話さないといけない事だから、とりあえず今日は寝て。考えがまとまらないから今話しても無理だよ。」

と諭し、夫はものすごいごねていましたが、ひとまず寝ました。


次の日の朝、「言ったことは全て本心だけど、娘の前であんな風に喧嘩して娘を傷つけたことは俺が全部悪かった」と言ってきました。

そしてこれから娘を幼稚園に送りに行って、その後ママ友とランチの約束があるから時間がないと言っているのにずっと「話し合おう、1時間でもいいから話し合おう!」ととにかくうるさくて。

これは、彼の中でこの状況がグレーでい続けることができない性質からなんですけど。早く白黒つけたいんですよね。別れるのか、どうするのか。そうしないと具合が悪くなってなにも手につかないからです。


…その日の夜。いつも早くても9時過ぎに帰宅するのに、その日は5時に帰ってきました。まだ就業時間中です(笑)

「気持ち悪くて帰ってきた」と言った後、

「ごめんねごめんね。ひかりちゃん。昨日は俺が全部悪かったよ。ごめんね。わからないんだよ。どうしてひかりちゃんが怒っていたかも。俺が嫌いだからじゃないの?でももう二度とこういうことはしないし、娘ちゃんの前で怒らないし、頼まれたことは嫌がらずにやってあげるよ。俺は変わるよ!ごめんね。本当にごめんね」

と態度を180度変えて平謝りです。

まだ、あのブチ切れ大爆発から19時間しか経っていないのに。

毎回毎回、いつもこの繰り返しなのです。。。

 

DV被害者がなぜ加害者から離れられないのか

今回はかなりの暴言で、もう無理だ!!!私、こんなに言われてもこんなに傷つけられても耐え続ける意味なんてないわ!私にプライドはないのかー!!!!!やっとこの人との縁は切れたんだ!よかったじゃないか。

って思っていたのに、1日も経たずにまた「ごめんね」の嵐です。

さすがにこれはどうなんだろう?私って、DV被害者みたいだなーって思って、ふとググってみました。すると、「DV被害者はなぜ逃げないのか」みたいな記事がわんさか出てきて、私の身近にDVに合っている人もいなかったし、「え、そうなの?殴られてるのに逃げないの?なんでー?」とびっくりしました。

それが不思議になってその心理を知りたくて、いろんなサイトの記事を読み漁っているうちに、

あれ??…これって、私だ。

この心理、いつものやつだ。

と、気付くことになるのでした。(ちなみにうちは暴力をふるうことはありません。なので暴力だけがDVだと思っていた私には衝撃的でした。)

 

色々読んでいた中で、国分隼人法律事務所さんのDV被害をめぐる葛藤という記事を見つけました。

ちょっとそちらのホームページから言葉を抜粋して箇条書きに書いてみますね。

引用1.DVやモラハラの被害をさっぱり認識していない。第三者から見ればパートナーの言い分はめちゃくちゃで被害者はもっと怒っていいはずなのに、そうしない。

これ、カサンドラの皆さんはアルアルじゃないですか?(笑)

あまりにも日常的にありえない言動が多すぎて、そのどの例を挙げてみても友達からビックリされるような大きな事だったりして、他人の反応をみてこちらが逆にビックリするみたいな(笑)

あ、うちでは当たり前なことが、普通の夫婦には起こらないし、私もっと怒っていいんだ!と認識するんですよね。

なんか、ほぼ毎回ありえない会話のやり取りばかりなので、完全にモラハラ慣れしちゃって、「被害」って感じじゃなくなるんですよね。苦しい気持ちもなぜか慣れる。鈍感になるんです。

引用2.逆にパートナーからあれこれ言いくるめられてパートナーを許してしまうということが毎度のことのようにあります。

これはもうカサンドラ仲間たち、全員じゃないですか?(笑)

アスペルガーだから仕方がない。

特性だから悪意はないんだ。

と、まるで呪文のように頭の中で繰り返し、反省している彼を許し続けて生きてますよね。(結局治らないんですけど)

私なんてもう200回はこんなことを繰り返していると思います。もっとかも!!

「常識」というものが完全に違うので、「そうかー。そういう風に考えちゃうのかー…でも私がおかしいのかなぁ?」って彼の感情論抜きの理論の中に正当性も一理ある気がしてみたり、仕方ないって許してみたり。

 

引用3.繰り返し被害にあってとうとう我慢できなくなって家を飛び出し弁護士に相談に来て、離婚も慰謝料も請求できると言ってもらえてるのに、「いや、自分にも至らない点があった」とか、「夫もたまには優しい事がある。」とパートナーをかばうことを言い出す。

これ読んで、わかる~!!と思いました。(笑)

確かにいつも傷つく。ありえない。あいつ、あんなに暴言吐いて!!!と思うんだけど、誰かに愚痴ったりするとその後

「彼はアスペルガーでわからないし仕方がないのに、それを知らない・理解できない友達にこんなに悪口を言って彼の評判を下げてしまった。私だって彼の特性を知ってるんだから、もう少し考え方を変えたらよかったかもしれない。」

…なんてよく自分でガックリ悲しくなって落ち込むんです。

足が無い人になんで足が生えないのか?なんで歩いてくれないのか?とずっと不満をぶつけているようなもんだ

と夫はいつも言っていて、(昨日も言っていた)私は定型発達なのに、障がい者の彼にそんな思いをさせるのかと私の中にも多少なりとも罪悪感のような気持ちが存在しているのです。

 

引用4.被害者心理をわかってもらえない事が多い!「そんなにいやならどうして逃げないのか。怒らせるようなことをするから。相手側にも言い分がある。あなたの気にしすぎ」などと言われる。

これは類似点というよりは、DV被害者も、カサンドラと同じように周囲にわかってもらえないんだなぁと、仲間のような、可哀想な気持ちになりました。

相談された側は、相手を少しでも楽にしようと思って言っている言葉なんだけど、それが被害者にしてみると「理解してもらえない」と感じたり、余計に孤立感を高める結果になってしまうんですから皮肉なものですよね…

 

カサンドラがアスペルガーを許してしまう心理のまとめ

DV被害者の心理によく書かれていた、「逆らってしまったらもう最後!恐怖!」みたいなやつはカサンドラにはあまり当てはまらないかも?と思いました。

そもそもアスペルガーが妻たちを「支配してやろう」と思ってやっている行動ではないので、そういう恐怖は生まれないのかもしれません。常日頃よくわからないところで切れて暴言を吐かれていたり、人としてありえない態度をされるので、夫が帰ってくると動悸がしたりはしますけどね…それでもその「逆らうから怒る」ってのとはなんか違うんですよね。

 

・カサンドラの心理にあると思うのが、「あの人はアスペルガー(脳の機能障害)だから仕方がない」自分の苦しみはさておき相手に同情?のような許す気持ちが根本的にある所。「あんたのお母さんじゃないんだから!」と言ってるくせに、結局母のような愛を持ってしまっているんですよね…困ったもんだ(笑)

「自分しかあの人をわかってあげられない。ほかの人には相手にされないだろうな」という、これはDV被害者も持っているそうですが「私しかいない、あの人を変えてあげたい」みたいな気持ちがDV被害者とカサンドラが似てる部分かな?と思いました。

 

・そして、「俺、頑張るから!変わるから!治すから!」と謝られるとこんなに反省してるんだから、次こそは!と許してしまう。

自己肯定感が低下して自信も無くなっていて、「お前が悪い」といつも言われることや周りから理解されないことで自分の考えもよくわからなくなっているカサンドラたち。どうせいつものように変わらないんでしょ?また3日もしないうちに元に戻るんでしょ?とわかっているのに、「障害なんだから。可哀想だから。こんなに反省しているんだから」って…また許してしまう。

昨日夫になぜ毎回治すと言ってるのに結局その場しのぎなのか?と聞いてみたところ、こんなことを言っていました。

俺は本当に頑張っているんだよ。2週間に一度は喧嘩して次は治すと言ったところを携帯にメモしてあるからそれを見直すようにしてるし、努力してるんだよ!!

ふ~ん。そうなんだー。どうしてそれなのに治らないのか、そんな態度なのか。彼の中でのポイントが私のものとズレているからなんでしょうね…

でも一応本人的には頑張っているそうです。

 

・あとね。怒ってる怒鳴ってるブチ切れてる時のその剣幕があまりに強すぎて、(普通の人はここまで怒れないんじゃないか?という位なので、)それが収まってくれるならホッとしてしまうのと同時に、「じゃあ離婚しよう・別れよう」と言えばまた同じように暴言を吐きまくってキレまくられるんじゃないか?という恐怖から許してしまうのはありますね。

私はそれで最後まで別れられずに結婚しました。

だって、怒ってる時の夫は完全に別人なんですもん。あまりにも攻撃してくるから、辛すぎてもういいやって思ってしまう。別れるなんて言ったらどんな目にあうだろうか?と思ってしまう。

そういう意味での怖さはありますね。あの別人のように切れまくられる状態から解放されるなら、もういいやってね。傷つけられたことの記憶を消して、またいつもの生活に戻ってしまう。

ほら、ここDV被害者と似てませんか・・・;;

 

アスペルガーとDV加害者の心理と特性による違い

尊大型アスペルガーは、人と比べた時の優劣で満たされたり落ち込んだりしてしまいます。

「お前は価値のない人間」だ、といつもバカにして支配しようとするDV加害者に対し、尊大型アスペルガーは特性でいつも以上に人と優劣を比べている所があるので、バカにする態度や言葉が日常的に出てしまうのです。

思ってない時もあるけど、思ったときにまたそのまま口に出しちゃうから余計にそれを表現することになります。

そして、「この家、すごいね~!めっちゃくちゃでっかいね~!」なんて誰と比べてるわけでもないただの発言をしても、夫にしてみると「ひかりちゃんは俺が稼げない人間だとバカにする」と受け取って、勝手にバカにされたと感じ→怒ってしまうのです。

尊大型アスペルガーは独自の感覚で人と比べ、その優劣で自分の価値を図る所があるので、常に誰かをバカにして生きていないと辛いんでしょうね。この特性、一体なんなんだ?!と思ってしまいます(笑)

 

尊大型アスペルガーは、なんでも人のせいにします;

DV加害者が、「お前が悪い!お前のせいで怒ってるんだ!お前のせいでこうなってるんだ~!!」と支配して相手の価値・自己評価を下げようとしてくるのに対し、アスペルガーは常識が人とはかなり違うし、そもそもこういう特性なので、「本当に相手が間違っている。公平に見ても相手がおかしい」と信じてやみません。心からそう思っているのです。もちろんそこに悪気はないのです。

どんなに非常識に見えても、彼らの中で正当性があるのです。それは本当に本当に…彼らにとって正義で、十分(アスペルガー本人からみて)納得できる説明のつく、当たり前の事なのです。

 

(うちの)アスペルガーは一晩寝るとコロッと忘れてなんで怒ってたのかと思うほど落ち着きます(苦笑)

支配しようとして優しい態度や恐怖な態度を繰り返すDV被害者に対し、アスペルガーは一晩寝たり煙草を吸ったり別の用事でいったん考えが中断されると、突然どうでもよくなることが多々で、急に「ごめんねごめんね、もういいじゃん。許してよ」という態度に変貌したりします。

本気で「どうしたの?なんで怒ってるの?生理?」と言ってきて、こいつマジで痴呆か?と思うほどの発言をされることも多いです。

 

このように、アスペルガーとDV加害者はちょっと行動が似ている場所がありますが、心の背景は違うようです。でも、受け取る側からしたら何の違いがあるのか?!と思ってしまいます。

それに加えてカサンドラは「アスペルガーなんだから仕方ない」という魔法にかかってしまっているので、自分の苦しみよりも発達障害の彼を見捨てられない気持ちが勝ったりしてドツボにハマるのです…

わたしもその一人だわ。。。

 

弁護士の手口?テクニック?!

今朝、「私、DV被害者みたいな心理になってることに気付いたんだよね…」と夫に言うと、こんなことを言われました。

離婚した男の人にも女の人にも聞いてみたんだけどね、弁護士に相談すると、離婚のテクニックとして、女はDVやモラハラを訴えろ、男は別れたくないと言い続けろと言われるんだって。DVだと言えば証拠がないから必ず男が不利になる。いいよなー。痴漢のやつと一緒じゃんか!

さすがですよね。

うちのアスペルガー夫。「DVなんてみんな女が自作自演してるんだ」と熱く語っていました。最悪だわ。

「暴力振るわれてなくても振るわれたっていえばいいし、傷ついたとか言えば形に残らないからいいもんね」だって。

んなわけねーだろ、お前だよ!!!と私は同じ位熱く思っていましたけど(笑)

 

外面はよくて、周りの人に信じてもらえない所もDVとの共通点ですかね。

難しい問題ですね・・・

 

【報告】あれから話し合ったというよりはしつこくずーっと謝られ続け、とにかく何を謝ってるのかも本人さえわけわからなくなっているけど、それでも「ごめんねごめんねもう許してよ攻撃」で辛くなって、また許して終わりました。。チーン…

しかし暴言を録音しておくのは良い事ですね!証拠にもなるし、後で聞けてまたあの時のありえない感じを思い出すことができます。

この先老後とか死ぬまで寄り添って生きていける自信がないので、早めに経済的自立を果たしておさらばしたいですね…

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

最近変な話題になってますね。アスペルガー夫のいいところも是非読んで行ってください(笑)

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