夫と出会ってからずっと別れたい・離婚したいと思ってきました。
でも”子供がいるし”とか、”働いてないから経済的に難しいし”とか考えてずっと離婚を踏みとどまっていました。
私は以前から
アスペルガー症候群の夫と離婚した人がその後どんな人生を歩んでいるのか
をずっと知りたかったのですが、当時知り合いにそういう人がおらず直接お話を聞く機会がありませんでした。
そんな頃、以前からお世話になっていたフルリールさんの講演会で
『離婚という選択』
という題目のプログラムがあるという話を聞き、行ってきました。
アスペルガーの夫と離婚を選択された方のケース紹介
会場は満員で、キャンセル待ちが100人も出るほどの混みようでした。
ケースは5組の例を紹介されたのですが、どのケースも本当に詳しく教えてくださり、もちろん心から共感できることばかりでとても為になりました。
わたしはその中でも、最後の”60歳過ぎのご夫婦”のケースが一番ショックで胸に突き刺さり考えさせられたのでした。
これまで、もし子供が巣立って行ったらこの人と二人で生きていけるだろうか?またカサンドラになっちゃうかもなー。。。
なんて考えることはあっても、”もしどちらかが倒れたら?!”なんて考えたこともありませんでした。
まだ幸い両親も元気ですし、頼れる気持ちがどこかにあったから?かもしれません。
または「今」の苦しみに没入していて、嘆き悲しんで私の思考が止まっていたのかもしれませんね。
今でさえ、私や娘がほんの数日具合が悪くなっても
・病気が自分に移って欲しくないからとにかく隔離する
・興味がそもそもない
・相手の立場に立てないので「お水必要かな?」とか考えられない
・大丈夫?なんて優しい言葉はもちろんない
のに、本格的に介護になったらどうなるんだろうか?
もう、その姿が容易に想像できる自分が怖かったです…
私が重病にかかったり、介護が必要になった場合
仮にですけど、このような扱いを受ける可能性は十分考えられます(泣)
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即施設に入れられ、ほぼ全く会いに来ない
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家で介護なんてありえないけど、もししてくれたとしたら悲惨。毎日、全ての指示を出さないと動いてくれないし、それも何度も言わないとやってくれない。
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下の世話が必要だった場合、いたずらされる可能性ありです(うちは十分考えられます)し、そのうち面倒になって彼の中で私の下の世話なんて優先順位の一番下に置かれ、一日一度しか世話してもらえなくなるでしょう。
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もし私が言葉を発することができなかったとしたら、それこそもう苦しみしか待っていない。指示をされないと何一つ相手の立場を想像できないので生き地獄。寝たきりで腰が痛くても当たる位置を変えてもらえず、のどが渇いたとしても想像すらしてもらえないですね。
このように、どんどん蝕まれて行って、愛されている実感もないまま悲しく〇んでいくだけですね。
想像するだけで、早く〇にたくなります 🙁
これらの事は、夫がこれまでペットに対してしていることを見ていても同じことが言えます。
口のきけないペットが、今どんな思いでいるかなんてもちろん想像できません。
うちには猫がいるのですが、猫はトイレがきれいじゃないとストレスがたまるのに、何度言ってもやり方を変えてくれず、いつもトイレの砂をちゃんと取ってくれません。
カリカリの餌も一日一度、大量にどんどん上から入れるので下の方が古くなって湿気てくっついてしまっていても、全く気付くことはありません。
何度言っても猫の気持ちになって何一つ考えることはできないのです。
ひかり『自分だったら汚いトイレしかなくて、マズイごはんしか食べさせてもらえなかったらどう?
猫が可哀そうだからちゃんと考えてあげなよ!』
といったことがあるのですが
人間の気持ちもわからないのに、猫の気持ちなんてわかるわけないだろう!
と言われてしまいました。
納得(笑)
アスペルガーの夫が倒れたとしたら
こちらもまた、とても辛い毎日が待っていますね…
そもそももうそんなに愛情が無くてやっと我慢して暮らしているのに
「あれしろ」、「これしろ」とうるさく言われ、そこに感謝などもちろんないでしょう。
『俺はアスペルガーなんだから足のない人と同じだ。足がない人に歩け!っていうのか?お前が我慢しろ!』
と言い放った夫です。
『お前が動いて当たり前だろ、俺は病気なんだ!』
というのが目に見えています(笑)
じゃあ、離婚するのか?
これ、本当に考えなくてはいけないですね。
講演会に出て、老後と介護のことが心にぐっさりと刺さって不安定になって帰ってきました。
なんか、無気力になるんですよね。
離婚とか考えると、話し合いしなきゃ!とか、公正証書作るの?とか、弁護士さんに頼まなきゃ。費用は?養育費は?って…本当にげっそりします。
結局、
・肉体的暴力を振るわれているわけでもない。
・借金ばっかりするわけでもない。
・浮気されるわけでもない。
っていうのが夫になついている子供を引き離してまで「離婚」する意味があるのか?!と、頭がボーっとしてしまう理由です。
かといって、自分の人生も大事にしたい!!!
いつか私たちも年を取り、どうしても夫婦で支え合って生きていかなくてはならない肉体的環境に追い込まれるかもしれないのです。
その講演会の5つのケースでは、みなさん今はとても幸せでキラキラと自分の人生を生きていらっしゃっていました。
わたしのカサンドラ仲間の一人も、最近離婚して、顔が本当にすっきり輝いています。
講演会自体は離婚を推奨するものではありませんでしたが、離婚後の人生を聞くことができて本当に良かったと思っています。
夫のお母さんは今、強烈アスペルガー義父と老後二人きりの生活でカサンドラ進行中
お義母さんは2人の子供が結婚して巣立ち、今現在最強アスペルガーのお義父さんと二人暮らしです。
お義母さんはどんどん病んでいってごはんが作れなくなり、家の掃除もできなくなり、常に体調を崩し、先日ついに帯状疱疹になりました。
だいぶお義父さんの変わった性質を受け流せるようになったつもりでも、いつも100%お義母さんに注がれているとやはり病んでしまうのですよね。
お義母さんはアスペルガーを認めないのでその特性も知ることができず、精神を病んでしまっています。
こればかりは見ていてとても辛いのですがアスペルガーについての偏見が強すぎて受け入れることができず、自分自身を病気にしてしまっているのです。
そしてそんな状況でもお義父さんはお義母さんを心配をしてあげないので余計悲しくなってカサンドラが進行してしまっているような感じがします。
経済的自立
恐らく、今アスペルガーの夫と分かり合えなくても辛くても離婚しない人達の多くの理由が、この「経済的」な問題なのではないでしょうか?
わたしは、結婚してから7年間ずっと専業主婦です。
一時的に短時間のバイトをしたところで、何のキャリアにもならないしその後の経済の安定には結び付かないんですよね。
なので、今LINEスタンプを作ったり他でブログを作ったりして”いざ離婚したい時”のために少しでも自分で稼ぐ毎月のお金じゃない自動的に入るお金を作りたくて頑張っています。
※ちなみに、LINEスタンプは作ってから2年経っていますが毎月500円の収入にしかなっていません(笑)
もし、私がこの先不労所得で稼げるようになったり(笑)何かいいアイディアがあったら、ここでお知らせしますね。
一緒に暮らしていくもよし、
別れるもよし、
どうせ一緒に暮らすなら楽しく暮らしたい。その方法を探りたい。
どの気持ちにもとても理解できます。
全力で、応援したいし、サポートしたいです!
その気持ちは本当です。