しないとかいっといて、夢は夫と離婚することみたいになってんだけど(笑)
でもとりあえず、カサンドラ症候群からは脱却したかな。
一緒に暮らしてても、カサンドラから脱却したのはいろんなモードの自分がいたなぁと振り返って改めて思う。
離婚しないという選択をするなら、こんな考え方はどうでしょう?くらいな感じで読んでもらえたらうれしいな。
ちょっと思い出して年表化してみた。
付き合ってる間・違和感満載で自分を見失う
私はこれまで割と自由に生きてきたつもりだった。
しかしこれまで関わってきた人にはいないタイプの破天荒な夫に出会い、完全に自分を見失った。
周りには、「ひかりがひかりじゃなくなってしまう」とみんなに言われるようになった。
自分でもそう思ったし、どんどん不安定になっていった。
彼が何で怒るかわからなかったし、これまでの自分の価値観が全て否定される状況で、極度に自分を出せなくなり、自信がなくなっていった。
何を言っても常識が通じず、あれ?あれ?ということが多く、不安定な時期だった。
結婚前・慰謝料払え事件でカサンドラの世界へ
結婚直前。
結婚後のお金のことで喧嘩になり、ひかりが『考え方についていけないし、もう本当に別れたい!』と言った。
そしたら夫は『じゃあお父さんに電話変わって。慰謝料の話しないといけないから。
結納金は普通3倍返しするのが常識だし、これまでかかった費用全額返してもらうと300~500万円になるから全て返してもらう!』といい、うちの家族を巻き込み大波乱になった。
私の父は『もうあの男とは別れろ、婚約破棄でこんな大金請求してくるような男、ろくな男じゃない。うちの弁護士もそうアドバイスしてくれたよ。そして連絡してくるなら警察を呼びなさい!』といった。
夫は『道を歩いてて素敵なものを見つけると、ひかりちゃんはこういうの好きだな~とか、こういう家具好みかな?とか考えちゃうんだ。どうしてひかりちゃんが怒ってるかわからないんだ。一緒に俺の悪いところ直してくれないかな?別れたくない。』とメールを毎日送ってきた。
この時あんなにあんなに周りの友達から『そんな男やめておけ』と言われたのに、私は一人でどんどんわからなくなっていった。
だって、私が結婚を承諾しなければマンションを契約することもなかったし引っ越しもしなかった。結納金は3倍返しとネットの何かにも書いてあったし。だから、彼は正当なことを言ってるんじゃないか?と思ってしまって。
そんなに慰謝料はダメなの?
彼は会社の上司でもあるお義父さんに合わせる顔がないから慰謝料を請求しているんじゃないか?
一円も自分のお金は払っていないんだから。全て義父のお金だったから。
夫とのトラブルでいつも思うのが、精神的な感情的な問題を完全に度外視すれば、いつも極論だけど正論な所も多い。
この後完全に私はわけがわからなくなり、一人でも悶々と悩み続け、結論も出せずに実家でかなりの期間泣いて過ごしていた。その間妹がずーっと私の話を聞いてくれた。何も言わずに、ただただ側にいてくれた。
この時の感情を思い出すだけで、今でも胸が張り裂けそうになる。
新婚時代・カサンドラ進行中
スイートな時代なんてこれっぽっちもなかった。(悲)
どんどん会話はなくなり、笑いも無くなり、夜も休みも中小企業診断士の勉強に明け暮れた夫は1年引きこもって勉強し続けていた。
それに加えて英語もベルリッツに通い、毎日仕事帰りはヘロヘロだった。
ただでさえ時間がないのに会話は無いし全然かみ合わないし意味の分からない喧嘩ばかり。そして言い訳と嘘のオンパレード。
もちろん、振り返って私の寂しい気持ちを労うことなんてなかった。
この頃辛すぎて猫を飼いはじめて、抱っこしながらずっと泣いていた。大人なのに、ワーンワーンと声に出して何度も泣いていた。
実家の母にも毎日何時間も電話で悩みや愚痴を聞いてもらっていて、とにかく心がどうにもならなくてしんどかった。
カサンドラマックス第一期と言えると思う。
この頃、私の記憶が無くなるようになる。
夫だけの記憶が無くなるようになった詳しいいきさつの話はこちらに。
これまでの期間、まさか夫がアスペルガーだなんて思ったこともなかったし、そんな障害があるなんて考えたことすらなかった。
障害だと知らない期間が一番辛かった。
妊娠中・アスペルガーを知る
まさに、目からうろこだった。
ネットで情報を調べまくり、これはまさにうちの夫だ!!と。
点と点がつながって、言いようもない不思議な気持ちだった。
治ることはないんだという絶望感と、彼の性格のせいではないんだという彼を許したい気持ち。
でも、だからといって、傷つけられる毎日がなくなるわけでもなく、悲しい気持ちが癒されるものでもなかった。
娘を育ててる間(0~1歳)
思い返すとこの時期が一番酷かったと思う。
アスペルガーだとは思っていたけどとにかく酷すぎた。
- なぜ全く娘に興味がないのか?
- なぜお世話を手伝ってくれないのか?
- 手伝いに来てくれている母に対する態度もひどすぎた。
夫に何も相談もできないし、夜は泣き声がうるさいと切れる、疲れていると言っても労ってももらえず、体調が悪くても助けてもらえない。
もう、彼に対して嫌悪感しかなかった。あの頃は本当に嫌で嫌で仕方がなかった。
一番助けて欲しかった時に激怒されて追い払われた話はこちらから
娘とは目が合わないしコミュニケーション取れなくて寂しいのに、夫は自分の趣味ばかりで毎日飲んだくれて帰ってくる。
昭和か!!!な夫だった(笑)
私は体調があからさまにおかしかった。
どんどんげっそりしていった。
病院へいく・更に最悪な精神状態に
いろいろ相談しても、結局あなたが我慢しなさい、許しなさい、受け入れなさいと言われた。
それか、離れるしかないと。
だって、相手は治らないんだから。アスペルガーなんだから。性格の問題ではないんだからと…
確かにその通りなんだけど、それを受け入れられる心の余裕が全くなかった。
もう、心と頭が分裂して、おかしくなりそうだった。
余計に追い詰められて、しんどかった。
改善しはじめ・カサンドラ仲間たちと会う
あまりに辛くて、周りの妊婦からのお友達も誰も夫の酷さをわかってもらえなかった。
というか、みんな引いていたように感じた。え?そんな人いる?的な。私もだんだん何も言えなくなっていった。
そして、もう頭が狂ってしまう、どうにもならない!という状態になり、同じ状況の人はいないか?ということに意識が向き始めた。
そして、初めてフルリールかながわさんへお世話になる。そこで私は衝撃を受けた。
私の苦しみを、みんながわかってくれる。
みんなの苦しみも、手に取るようにわかる。
涙がとめどなく溢れてきて、まるで古巣に帰ってきたかのような安ど感だった。
大泣きしながら『私と友達になってください』とお願いした。(笑)
そこで同じような環境の妻たちと友達になり、この時を境にカサンドラが軽減していった。
夫開き直り期・また悪化
この頃になると、もう正面からタンカを切っても意味がないと悟っていた。
だって、もうアスペルガーだと診断がおりているんだから。
私もアスペルガーについての本を読み漁り、講演会に行き、勉強会に行き、たくさん知識をつけた。
喧嘩腰に言ったって無駄とわかっている。
そこで、言い方を『怒ってます・悲しいです』アピールから淡々とお願いするスタイルに変えた。
何度言ってもしてくれない事はなるべく紙に書いて目につくところに貼るようにした。
だけど、普段の会話はどうにもならない。
ムカつくものはムカつくし!!!
こんなに気を使って自尊心を傷つけないように、共感し、夫を認め褒めるる言葉を幼稚園児に言う位めっちゃ言ってるのに、『少しは気を使って欲しい』と言われるし。
それに加えて夫は『アスペルガーの診断』を受けたことで、まるで免罪符を得たかのような態度をし始めた。
『だって俺はアスペルガーなんだから仕方ないじゃん!ひかりちゃんが受け入れるしかないんだよ。』
いやー、その通りなんだけどさ、その開き直りたるや酷かった。俺はアスペルガーなんだからって障害を乱用し始めた(怒)
それはそれでまた一時期落ちた。
ヒプノセラピーを受ける・運命を受け入れ始める
またいつか書こうと思うけど、あまりにも夫とのやり取りでストレスが溜まりまくるし、そもそも夫との縁ってなんなの?というところに思いを巡らせるようになる。
どうして私は星の数ほどいる男の人から夫を選んだのか?
実は同じころ、友達がヒプノセラピーを受けてとてもその内容が衝撃的で興味を持ち始めたのがきっかけだった。
ヒプノセラピーとは、アメリカのブライアン・ワイス博士がある女性の恐怖症を治そうと退行催眠療法を用いて幼少期のトラウマへと導きそのトラウマ治療しようとしたら、幼少期ではなく前世へと記憶がさかのぼってしまったことから始まりまったそうな。彼がそれまでスピリチュアルなものを全く信じていなかったというのもとても引き込まれる要素になった。
友達からセラピーで思い出した流れをすべて聞き、占い師や霊能力者とかに「あなたの前世は〇〇です!」と言われるのと違って、全て自分で思い出せるという事にとても興味を持った私はすぐにワイス博士の本を買い、即読み、強烈に惹かれていった。
これがまさに私が読んだ本。
そしてその1週間後、その友達が行った同じ先生のところへ予約して、ヒプノセラピーを受けた。
私はヨーロッパの女の子として生を受けた時代、今の夫が超堅物・無感情・無表情の父で、一生この父を理解できずにいて、愛されたい、でも愛してもらえないとずっと思い続けて生涯を終えたことを思い出した。
私は夫に愛されたかったのだ。
私は夫の魂に満たされなかった思いを今生まで引きずってしまっていたんだと理解できた。
今こうやってまた憎しみや満たされない思いを引きずって生きることは、また生まれ変わったら一緒になってしまうのか?!と恐怖すら感じた(笑)
でも、このヒプノセラピーで、とても楽になったのは事実。
な~んだ。なら仕方ない。私がどうしても彼からの愛を求めたんだと。でも、もう求めなくていいよと私の深い部分が納得しないとダメなんだろうなとも思った。
私が行ったヒプノセラピーはこちら→ラポール
カサンドラの妻に育てられた子が書いたブログから
離婚はしたいけど子供がどれほど影響を受けるだろう?と心配で、『離婚 〇歳 覚えている』とかで夜な夜な検索しまくっていたら、” 父 アスペルガー・母 カサンドラ ” に育てられた子が大人になってブログを書いているサイトを見つけた。
これまで何も考えたことがなかったけど、ママはいつもパパからこんなに酷いことされて可哀想でしょ、イライラしても仕方ないでしょという態度を取られ続けた子ってこんなに傷ついて病むんだとショックを受けた。
彼女の中では、父親はもう考え方がおかしいから仕方がない。
でも、母親はいつも父親に振り回されてそれがその子に影響を与え、結果その子にしてみたら完全に毒親になったと書いてあって。
カサンドラになって病んでる場合じゃないなと思った。
一番愛して守りたいはずの我が子を、こんなに苦しめるなんて!!!
うちも、いつも喧嘩をすると娘がどこからでも飛んできて私を守りに来る。
それってそのうちトラウマになるよなと。本気で考え方を変えるか夫から離れないとダメだと思った。
そして私は夫との精神的な距離(求める距離)を近所の知人レベルに離し、無になることにした。
これが一番楽になった気がする。何回かこのブログでも書いたけど、
- 夫だから求める。
- 夫だからこのくらいやってくれて当然。
- 夫だから失礼なことが許せない。
でも、心の距離を知人レベルまで離すことで多少のことは受け流せるし、求める気持ちがなくなることで絶望から解放された。
先日のランチ・心の不動さに自分でビックリ
つい先日の出来事。
娘が幼稚園にいっている間、夫と二人で数年ぶりにランチをした。
付き合ってる時、あんなに嫌だった尊大型特有の偉そうな態度・つまらなそうな仕草(無表情でぼーっとしたり、大きなため息をついたり)に完全に”ムカつきフィルター”が引っかからない自分にびっくりした。
そして、夫が話した話に共感しようと話し始めた私の話をさえぎって自分の知識をワーーーーーっと話し続けた夫にも、昔なら唖然としたしありえないと怒っただろうけど、こりゃーまさにアスペルガーの特性、仕方ないなぁ。。って受け流せる!!
だいぶレベルアップしたなー私(笑)
最後に
そりゃあ、私だって普通の人と普通の会話をしたり支え合ったり相談し合ったりして夫婦生活を送りたい。
でも、それを求めると傷つくだけだし喧嘩になるだけ。
だから離婚をしないという選択をするなら、求めない方が平和に生きていける。
でも、それはそれで夫は寂しいみたいで。それがちょっと厄介かな。
だって、心の距離を近くしちゃうと私が苦しいんだもん。
カサンドラになって心身病んで、娘に負担かけさせるなら、この方がいいかなという今日この頃。
年表を超簡単にまとめると
1.夫が発達障害と知らず苦しんだ
2.アスペルガーの存在を知り、なんとか自分から変わって欲しいと思った
3.診断してもらった → でももちろん変わるなんて無理だった
4.相手が変わることはない → そして最後は自分が無になった
でも、これは多分別れないという選択をするならの最終形態。
特に尊大型アスペルガーと暮らす人にとっては。
この次は多分別れかどうするかという選択になるのかな。
※追記 その後、「無のその先」を少し垣間見たのでこちらに書きました♪
最後の最後に。ヒプノセラピー、本当におすすめです!!
もし行って旦那さんとの縁を何か思い出したら是非教えてください♪