まだ結婚できない男の桑野信介の特徴はアスペルガーだと思う9つの理由

2019年10月8日火曜日9時から、フジテレビで第一話が放送された新ドラマ「まだ結婚できない男」。

うちのアスペルガー夫(認定済)が珍しく話しかけてきて、また続編をやることを言われて知りました。

夫はこのドラマの主人公である桑野信介(阿部寛さんが演じています)に共感しかできない!!と、めちゃくちゃ大好きで、録画しておくように頼まれたのです。

 

しかし私、全然見たくありませんでした・・・

昔はこのドラマ、本当に大好きだったのにな~。

2006年7~9月に放送された、今回のドラマの前編になる「結婚できない男」を元カレとみている時には毎週楽しみで、一緒に笑いながら見ていたのに。

癖はあるけどこんな人に愛されたら幸せかもねー!一途そうだしねー!なんて話してたのに。

今や感想が真逆(笑)

やっぱり、こういう人は離れてみている位なのが丁度いいのかもしれない…

 

桑野信介がアスペルガーだと思う理由

独特な歩き方

アスペルガーがこういう歩き方をする!という決まった法則は無い物の、何かぎこちない歩き方をする人が多いと言われていて。

うちの夫は見た目ではそんなにわかりませんが、義父は結構変わった歩き方をします。

恐らくですけど、アスペルガーは運動が苦手な人が多いのです。(これは夫も含め)ダンスが苦手だったりリズム感が無かったり、イメージした感じと実際の動きが上手にリンクしないのかな?という印象です。

ロボットのような変な歩き方をする人も多いというのもアスペルガーあるあるです。

 

表情のなさ

感情を表情に出すなんて言うことは、教えられなくてもみんな普通にやっているので彼らがどうして無表情なのか謎だと思うのですが、アスペルガーの人は表情が乏しい・感情を表現するのが苦手といった特徴があります。

怒っているのか、笑っているのか、楽しいのかさえ分からないくらい、表情に出ません。

主人公の桑野さんも、基本は能面スタイルですよね(笑)

口元だけヒクヒクさせる的な。

ちょっと変わった人という印象を持たれる要素の一つですね。

 

夫もいつも能面なので、家族で遊んでいても全然楽しそうじゃなくて、昔は何度も聞いていました。

「ねぇ、楽しいと思ってる?」

「え、なんで?楽しいよ。」

こんな会話を、新婚生活でもずーっとし続けていました。

今ではもう慣れて、聞くことはありませんが…

 

視線がおかしい

これまたアスペルガーあるあるです。

会話と視線が一致していないので、普通は見るべき時に見るべきものを見ていないのです。

普通は「今この人がどんな気持ちなんだろう?」と想像したり、いろんな表情から感じ取ろうとして自然と相手の顔を見る場面でも、アスペルガーの人はそもそも人の顔に興味がありません。

もっと言ってしまえば、人の気持ちという概念すらよくわかっていないというのが本当の所なのです。

 

視線が泳いでいたり、下の方ばかりを見ていたり、話している時も相手の目を見て表情をうかがっていない感じがドラマを見てもわかると思います。

 

あと、急に眼を見開いてジーっと瞬きもせずに相手の目を見てくる感じも、アスペルガーっぽい仕草です。

距離感がつかめてないというか。

あんなにじーっと見られたら相手側も視線を外せなくなりますよね(笑)

うちのアスペルガー夫と夫の妹もよくやるんです。目の圧でやられる・・・と思う時がありますw

 

被害妄想的に受け止める・真意が伝わらない

え?そう受け止めるの?っていう場所で変な解釈をする所。

基本的にアスペルガーは人にはあまり興味がないのですが、自分に対する敵意みたいなやつは感じ取るのが人一倍早いと夫は自負しているのですが、それをこの桑野さんにも感じます。

考え方が独特とも捉えられますが、とにかくいつも嫌味というか皮肉に受け止め、一言多い!(笑)

そして定型が聞いていると「もちろん今のはこういう意味だよね」っていう内容も、嘘でしょ?っていう斜め後ろから想定もしていなかった受け止め方をされたり。

桑野さん見ているとあああ・・・こういう所あるある。。。ってなんか他人事だと笑えちゃうから不思議(笑)

妻になるとめっちゃあり得ないですよ、この要素は!!!

 

悪気なく、人が思ってても言わないことを言う事

空気を読まずに思ったことをそのまま口に出してしまう。

相手がどう思うとか考えられないという特性があるので仕方ないのですが、アスペルガーの代表的な特徴ですよね。

それによって相手がどんな風に受け止めて傷付くかとか予測できないし想像も難しい。

ドラマの中でも言われていましたが、これによって敵を作ること多々ですよね。

 

特定分野でスペシャリスト

そしてまたこれも。

興味のある分野にかけては、誰にも負けない位の能力を発揮します。

桑野さんは建築分野においてはピカイチで、この分野の人達にとても尊敬されていますよね!!

きっと、こだわりが強くてなかなか応用が利かない分、彼の仕事は完璧で素晴らしいものなんだろうなーと思います。

それが本当にその人のニーズに合っているのかは別として、彼がアスペルガーだとしたら、すごい計算された芸術的なものを作る人なんだろうなという想像が容易にできます。

 

簡単なおやじギャグが大好き

「なんで奥さんの大事にしていた家庭菜園を勝手に処分したのか?」という問いに対して、「虫がいるんですよ。私は虫が苦手なのですが、それを彼女が無視して虫が湧いたんです。」と答えた夫を見て、傍聴席にいた桑野さんが場をわきまえず笑ったところ(笑)

これは、アスペルガーあるあるかどうかはわからないんですけど。

うちの夫は昔からよくお笑い番組を見ていました。

でも、笑う場所がいつもわかりやすくリズムネタだったり、変顔、おやじギャグのような言葉遊び的なやつだったりで大爆笑するのです。

漫才は好きじゃないそうです。

何を言ってるのか難しくてよくわからないからと言っていました。

話のつながりに出てくるあれ・それとかがわからなくて話が繋がらなかったり、どこが面白いのか・どこが笑いのポイントなのかが理解できないんだそうです。

 

社交辞令を真に受ける~バナナをこれでもか!と贈り続ける

第二話で桑野さんが弁護士の吉山まどかさん(吉田羊さん)にバナナを持ってきましたよね?

それを、まどかさんは社交辞令で「バナナ大好き!」と喜んでくれていました。

しかし桑野さんがその社交辞令を真に受けて毎回信じられない位の量のバナナを持ってくるようになりました。

いや~、これぞまさにアスペルガーあるあるです!!!(笑)

 

特に受動型アスペルガーの方に多いようですが、妻が「このアイス美味しい!」なんていった日には毎日毎日買ってきて、冷凍庫に入らなくなるのにまだ買ってくるといったようなエピソードをよく聞きますw

気持ちは嬉しいけど、ちょっと迷惑ですね。。。;

ああいう時は、まどかさんのように苦笑いをするだけでは全く伝わりません。

ちゃんと、「もう、バナナを買ってくるのをやめてください。こんなに買ってこられても迷惑です。」とハッキリと気持ちを伝えない限りは永遠に買ってくるんだろうなぁ(笑)

 

実はアスペルガーは目鼻立ちくっきりイケメンが多い

阿部さんは単なる役を演じてるだけの俳優さんなので全然関係はないのですが、とてもハマり役だなーと思うのがそのお顔立ち。

うちの夫も目鼻立ちくっきりの、一見ちょいイケメンです(笑)

なんでしょうね?

これはアスペルガーには関係ないかもしれないけど、カサンドラ仲間のご主人たちも、やっぱりおめめぱっちりイケメンみたいな人が多い気がしてしまいます。

これは統計取ってるわけじゃないしそもそも阿部さんは関係ないからここに書くべきことではないかもしれないけど。

失礼しました!^^

 

アスペルガー、遠く離れた位置から見てるだけなら魅力的

  1. ちょっと変わっていて、人が言えないことも恐れなく言う。
  2. 独特の思考パターンはあるけど、とても誠実で正直な人にも見える。
  3. 自分のポリシーを持っていて、興味のあることにかけてはイキイキしてとことんやる。
  4. 誰も理解しない中、自分だけは彼をわかってあげられるという特別感(笑)
  5. そして、自分だけは他の人と違って執着されていて好き好き言われる感じ。

 

ちょっとした変わり者が好きな人なら、結構惹かれてしまいますよねw

でも、結婚したらこれらもかなり辛くなっちゃうから困ったもんです。。

 

結婚後、魅力的だった部分は妻の中でどう変わるのか

空気を読まずに何でも口に出してしまう特性でズタボロ

ぼそっと言う毒舌みたいな一言多いやつ、毎回言われます。

これ、外から眺めてる分には楽しいかもしれないけど、実際一緒に生活を共にするパートナーに言われ続けると、ジワジワ病んでいきます。

 

そして、どこでも誰にでも空気を読まずに失礼な事を言うのでその尻ぬぐいに追われ、夫が傷付けた人達に謝り倒し、嫌になって一緒に外出できなくなります(笑)

子供が出来て幼稚園等で言っちゃいけない事をこんなにハッキリ言おうもんなら、総スカン食らう可能性もあるでしょうね。

 

そして、もちろん妻にも毎回空気読めない発言だらけでゲッソリ疲れます。

どんなに傷付くと訴えても、本人悪いとは思ってないというか、そもそも一体どこで妻が傷付いてるのかもよくわかっていないので、治しようがないという状態に・・・

なんでそんなひどい事言うの?と妻の心は滅多打ち状態、そしてやがてボロボロになります。

でもアスペルガーの夫はポカーン。

「え?何がダメなの?え?どういう事?!」って理解してもらえず、毎回・何度言っても同じような事が起こるのです。

 

会話って、同じ状況を心で共有しながらするものですよね?

でも、心が通わない状態で話をしても虚しいし、トンチンカンな発言でイライラ。会話が成り立たないのです。

コミュニケーションって、同じ言語を使っているってだけじゃあ出来ないんだってことを、夫と結婚して初めて知りました。

相手の心と心の通う手段が、言語なだけであって、一番大事な心の通い合いが無い会話って寂しく虚しいだけなんだと。

 

興味があることにかけてはピカイチの集中力を発揮するが、ほとんどが興味ない事

子育てなんて全然興味が無い人がほとんどです・・・

子供どころか奥さんにも興味が無いという悲しい事に。

興味が無いから相談も上の空。子供の進路のことも、友達の事も、発達の事も、何一つまともに相談して一緒に気持ちを共有して支え合って歩いていくことはないでしょう。

しかも、0か1、白か黒かといった極論な結論を出すタイプが多いので、いつも妻が傷ついて終わることになります。

相談して、気持ちをわかって欲しいのに、真っ向から否定されて「お前がおかしい」と逆に説教されることさえあるのですから…それは彼らの中で真実なので、自信があり、言葉に力もあるので妻達はどんどん自分に自信が無くなっていきます。

 

アスペルガーというのを知らない人はビックリするかもしれませんが、家族が病気で辛くても、どんなに泣いて苦しんでいても、全く心配しないし行動に移せません。

言われれば嫌々やりますが(笑)、基本は興味がないのです。

 

「興味があることはすごい!」という部分ばかりがクローズアップされがちですが、同時に「興味が無い事には全く関心が無い」という要素でもあって、そこが家族になると本当に悲しく傷付く要素なのです。

 

そして何より、家族になるとスイッチがオフになる

これはアスペルガーのあるあるです。

友達でいる間・恋人でいる間はアスペルガーも彼らなりにすごく頑張っているのでまだ会話があったり、できるだけマニュアル通りにだとしても寄り添おうとします。

でも、結婚してしまうともう頑張る必要がなくなるんです。

俺のものになったから。

うちの夫はよく

彼女にはしてあげるけど、奥さんにやる必要はないでしょ

という言葉を何度も言っていました。当時違和感しかありませんでしたが、もう彼の中で頑張る対象ではなくなったという事だったのでしょうね。

 

そしてかぶっていたハリボテが剥がれ、「釣った魚に餌をやらない時代」の到来です。

そして、妻はアスペルガーと共に過ごすことでなる二次障害「カサンドラ愛情剥奪症候群」になってしまうのです。

カサンドラの苦しみについてはこちらに詳しくまとめてあります。

 

桑野さん、結婚しない方が幸せに暮らせると思う

今までは結婚した後の様子を妻目線で書いてきましたが、今回は桑野さん目線でも書いてみたいと思います。

こんなに一人の生活を楽しく過ごせる桑野さん、結婚しない方が幸せじゃないですか?

 

皮肉や嫌味をいつも口にしてしまう癖?特性?は到底治らないでしょうし、妻がいつも「なんでそんなにひどい事言うの?」とキーキー怒ることになるのは目に見えています・・・

オーケストラを爆音で流しながら指揮棒を振る趣味(笑)もきっと家族から迷惑がられるし(これは設計士だから自分の家を作るときに防音設備のある部屋を作るだろうけどw)

いつも自分のことばかりしてないで子育て手伝ってよ!と怒られ(笑)

桑野さんはきれい好きだと思うので自分のこだわり通りにちゃんと綺麗にしておいてくれない人だとまたイライラしちゃうだろうし。

 

家族で乗り越えていかなきゃいけないことにうまく対応・適応できないだろうなぁ。

50歳になるまで自分で好き放題お金を使ってきたのに家族にお金がかかるようになる、自分の時間がなくなる、干渉される、思ったことを言うと怒られる日常、全然楽しくなさそうに感じてしまうんですけど…

「結婚できない」というけど、「しない方が幸せな人もいる」と私は思います。

 

うちの夫は桑野さんみたいに家を綺麗に保てないし、自炊をしたり洗濯も掃除もできない、ADHDの要素も相まってゴミ屋敷になるので(夫の実家が既にそうです)結婚するメリットは一応あるとは思いますが、桑野さんのような人はしない方が気楽で誰にも縛られず、楽しく過ごせるんじゃないかなー?と思ってしまいます。

 

もし結婚したい気持ちが出てきたとしても、その後の壮絶な夫婦のやり取りは想像できないだろうなぁ。。。

私もまさか、こんな壮絶な結婚生活になるとは思いもしませんでしたが。。

 

と、勝手な妄想を記事にしてしまってすみません(笑)

 

村上英治はすごい!職場のアスペルガーに対し、上手に対応

ドラマの設定上、桑野さんの部下である村上英治(塚本高史さんが演じています)はすごいですね(笑)

あの偏屈者、とっつきにくくて人の傷付くことをバンバン言ってくる元上司(桑野)に対して臆することなく言いたいことをはっきり言い、しかも色々気にしない!!

「(桑野さんのことは)そのうち慣れますよ~♪」って何度も言ってましたよね(笑)

ああいう人じゃないと桑野さんと仕事していくのは無理だろうなぁ。

うちの義父は最強アスペルガーで、桑野さんをもっと変に明るくした毒舌・変わり者みたいな人だけど、やっぱり側にいる人はあんな感じの強いハートを持った、笑い飛ばせる感じの人達です。

 

普通は無理でしょうね。私は無理だわ(笑)

即座に退職ですww

職場カサンドラについてはこちらにまとめてあります。

 

おわりに

結婚した夫はあの桑野さん程見た目で分かりやすいタイプではありませんでした。

でも、基本要素はやっぱり似ています。

 

桑野さんは受動型ではないだろうし、尊大型にしてはちょっと違和感な所もあり・・・

ちょっとずついろんなタイプを混ぜた感じのアスペルガーさんでしょう。(私の勝手な推測ですが)

 

昔は大好きだったあのドラマ、今は全然見る気がしなくて。

なんかモヤモヤ、見ていてムカつくんですよねw

夫とダブっちゃうからかもなぁ。

 

もし、彼氏さんが桑野さんみたいな感じと似てる~!!という人がいらっしゃったら、ちょっとここに警告音出しときますよ!!

結婚生活は、平凡でも人の気持ちに寄り添える、優しく語り合える人とするのが一番かなーと思います♪

私が離婚出来たら、次こそベタな優しい人を選ぶぞ~!!という戒めの為に書いておきます(笑)

 

さて、夫が共感してやまない桑野さん、一話見ちゃったからこれからもしばらく毎週見ていきまーす。

珍しく、世間的にタイムリーな話題を書きました。

それではまた~☆

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪^^

最新記事をお届けします(^_-)-☆