子供がアスペルガーだったら親は子の配偶者にどんな対応をしたらいいのかという考察

妻の本音カテゴリーでは、あえて敬語をやめて、完全にカサンドラ仲間に話してる感じで書いてます。なので同じブログ内で二重人格みたいになってますけどお許しを・・・(笑)

 

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これ、ずっと考えていたけどいつも八方ふさがりになって、結局辛くなって考えるのをやめてしまう内容だったんだけど。。。

 

私は夫のお母さん(私にとって義母)に夫のおかしいと思う点や、理解できない点、独りぼっちの育児、会話が噛み合わない事、心が通わなくて寂しいという話をしたことがあった。

義父も夫と同じような感じだし、義母もよく喧嘩したと言っていた。沢山苦しんだはず。

どうやってアスペルガーの要素を受け入れ乗り越えたのかという話題を義母に持ち込んで、真面目に話をしに行ったことがある。

 

しかし結果は無残・・・

「そう?男なんてそんなもんじゃない?そんなに寂しいなら私と話に来ればいいじゃない。男がそんなにペラペラ話してる方が気持ち悪いと思うんだけど?」

と言われ、そういう事じゃないのに・・・と、ガックリ肩を落として帰ったあの日を忘れない。

 

義母は全然わかってくれなかった。

私の苦しみの真意も、寂しさの理由も、この違和感・怒り・悲しみ、何もかも。

彼女自身、最強アスペルガーの義父に打ちのめされてカサンドラになってるのに。しょっちゅう傷ついて怒ってるのに!!

自分の息子を悪く言いたくないのはよくわかる。

でも、嫁が少なくともこんなにもがいて苦しんでるのに突き放さなくてもいいでしょ・・・義母、あからさまにムッとしてたよ・・・

 

これ、私の中で心がぽっきり折れてしまった事件だったんだよね。(カサンドラから回復したくて色々方法を試してみた記事はこちら

でもじゃあ、あの時義母は私に何とフォローしたらよかったんだろう?

自分だって、これからありうる状況なんだよなって、あれから悶々とずーっと考えてたんだ。。。

 

今回は、自分の子がアスペルガーだったら、子供の配偶者に何と声をかけるのがいいのかという、完全に私の頭の中の熟考を書き下ろしてみます。

・・・って前振り長ッ!!(笑)

 

義母がいつも話を聞いてもらっていたのは隣のおばあちゃん

義理の実家の隣には、義父の母(夫からするとおばあちゃん)が住んでいた。

孫の嫁が何の連絡もなしにピョンと遊びに行ってもいつも家はピカピカに磨かれていて、いつも満面の笑みで「よく来たね~!」って迎え入れてくれた。

「お腹空いてないか?」って常に私の胃袋を気にしてて(笑)、いーっぱい美味しい手料理を作ってもてなしてくれた人。

そしていろんな話をして笑って。わたしはおばあちゃんといっぱい楽しい時間を過ごした。

帰りには持ちきれないほどのご飯をお土産に持たせてくれて、本当に愛情に満ちた人だった。

こんなに年が離れているのにいつもいつも、優しくしてくれた大好きなおばあちゃん。

正直、私は義理の実家に行くよりも、隣のおばあちゃんの家にいる方が断然好きだった(笑)

 

これね、結婚した時から何度も義母が話してくれていたことなんだけど。

義母が義父と喧嘩するといつもそのおばあちゃんが話を聞いてくれたんだって。

でも、数年前に亡くなってしまったんだけど、この気品あふれる人格者が育てた息子がこいつか?!(義父の事ねw)と思うほどの違いで!!(最強アスペルガーの義父についてはこちらで少し紹介しています。)

義父は20軒以上も出禁にされるような人だけど、彼女は本当に心から尊敬できる素晴らしい人だったんだ。

だから、アスペルガーというのが先天的な障害であり、育てた親が悪いわけではないんだってのはわかってるつもりなんだけど・・・><

 

でね、そのおばあちゃんがいつも言ってた言葉。

「あらそんなことがあったのね・・・ごめんなさいね。育て方を間違えたかもしれないわね。どうしてそんなひどい事を言ったのかしら。あなたは悪くないわよ。」

って義母を慰めていたそうな。

 

夫が義父の事で憤激しておばあちゃんに詰め寄った時も、同じように夫の事をなだめていた。

「きっと育て方を間違えてしまったんだわ。ごめんなさいね。それは嫌な思いをしたねぇ。後で義父には言っておくからね。」と。

 

徹底的に寄り添う姿勢を貫いてくれたおばあちゃん。

あの人がいたから私は耐えられたと義母は何度も言っていたのに・・・

やっぱり、いざ嫁に自分の息子のこと悪く言われるのは嫌だよね。。そりゃそうだよね。。。

私はそんなに夫を悪い感じで言ったつもりはなかったんだけどな。だいぶ優しく言ったつもりだったけど、やっぱり嫌だったんだろうね。

 

毒親に育てられたカサンドラ仲間の話

私のカサンドラ仲間で毒親(かなり酷い)に育てられた人がいる。

彼女はご主人のアスペルガーに心底ウンザリしてるけど、それでも彼と一緒に居たい理由がご主人のお母様にある。

彼自身は受動型アスペルガーで普段の攻撃性は低い。

でも、やっぱり理解できない言動・勝手に家出・何日も連絡が取れない…とちょっと変な人。

 

そんな彼女はいつも話を聞いてもらう、安心できる場所がある。

それが、ご主人のお母様。

彼のお母さんは、自分の息子の育てにくさをずっと感じてきた人で、一緒に住むことで感じるストレスを本当によくわかってくれるんだって。

「こんな息子と結婚してくれて本当にありがとうね。私は○○ちゃんが娘になってくれて嬉しいけど、自分が壊れそうになる位なら、いつでも息子は捨ててやっていいからね。〇〇ちゃんは何も間違ってないんだから。あなたが嫌な気持ちになるのは当然なんだから!!!ほんと、ありえないわね、あの息子!」

って何年もずーと話を聞いて、味方になってくれるんだと言っていた。

 

自分の実の親から虐げられて暴言吐かれて酷い扱いを受けて苦しんできた彼女。

私はその毒親エピソードを聞くといつも胸が張り裂けそうになるんだけど、実の親に与えてもらえなかった愛を、義理のお母様にもらえてるんだと泣きながら話してくれた事があった。

すごく支えてもらっているし、わかってくれるお義母さんがいる。だから私は頑張れると。

 

でもそれ、子供が聞いたらどう思う?

もしアスペルガーの子供ってのが息子だったら、母が嫁に寄り添った所で「女同士傷をなめ合って、いいんじゃね?」か思うかな?

うちの夫なら言いそうだけど(笑)

でもアスペルガーの子供が娘だったら?

「ママは旦那の味方ばっかりしてやっぱり私の事わかってくれない!!!」って思わないかな…

女の子は一応共感の生き物だからね。

だって、私なら想像するだけで悲しい…(涙)

まさか自分が娘の毒親になっちゃうなんて嫌だし。ずーっと自分の子供の悪口言ってるのもなんか違うしね。

 

じゃーどうする?

どうしよう。

まーでもこれ、息子だからとか娘だからって話ではないか。(自己完結w)

 

でもさ、かといって配偶者の苦しい気持ちを否定するのはどんな時でもダメだよね。

少なくともアスペルガーで苦しんできた私たちが、この苦しみを否定されたらどんな気持ちになるかなんて痛い程よくわかる。

普通に共感してもらったって「わかってもらえない!」と思って苦しむのに、否定なんてされようもんならもう即座にゴーンと心閉ざすよね。

 

アスペルガーだから仕方ないは禁句

これはもう、言わずもがな。

自分がされてこんだけ傷ついた事を人にしちゃダメよね。

自分の子だからって、子供の配偶者に「わかってあげて・受け入れてあげて・許してあげて」と言いたくなるのはわかるけどやっちゃダメなやつ。

 

実際アスペルガーだから仕方ないんだけど、それは今現在それでもやっぱり苦しい現実があるわけで。

ましてや義母にそんなん言われたら超嫌だわ。

この気持ちを忘れちゃいけない!!

 

自虐的に言うのが一番丸く収まるのかな・・・

ここでやっぱり出てくるのが誰のせいにもしない、アスペルガーのせいにもしない、母の育て方が悪くてごめんねと言いつつ気持ちに寄り添う形なのかしら・・・

おばあちゃんのやり方が一番の正解なのかなぁ。

色んなタイプの人がいるし、対応の仕方に正解なんてないんだろうけどさ。

 

我が子を否定するのもなんか違う。

一緒になって悪口を言うのもやっぱり抵抗がある。

わかってくれない配偶者を責めるのも違うでしょ。

そうすると、やっぱり「過去の私の育て方のせいかもだわ、許してね」と言うのがいいのか・・・

うーん。。

結局、言い方なんだろうけどなぁ。。

 

クレーム処理の達人

ちょっと話それるけど、実は私、クレーム処理の達人だったんだ(笑)

激怒して手が付けられなくてどうにもならなくなっているクレーマー(お客さん)がいると私の所にヘルプが来て、慌てて飛んでいく。

私は第三者の立場だし、上司でも何でもないんだけど、いつもクレームを言っている人達をなだめ、挙句の果てに全然関係ないのに私のファンにさせ、私のエリアのお客さんにしていましたw

 

  1. まず、相手の話をよく聞く。
  2. そしてその人の感じた気持ちに対して共感する。(怒っている人はとにかくまずは共感してあげると本当に心が落ち着きます。)
  3. そんな気持ちにさせてしまったことを心から謝る。

まともな理由で怒っている時はそりゃー出来事自体を謝って対処すれば済む話なんだけど、クレーマーって大体結構変わっている人が多くて、とにかくもう何で怒ってたかわかんなくなっちゃうくらい嫌な気持ちになって怒り狂ってるんだ。

これだけ聞いてると一体どんな店だよ?って思うよね、これw

至って普通の、全国区の大手販売会社です。

 

いやー、何が言いたかったのかって、きっとこれなんだろうなと。

配偶者は解決策が欲しいわけじゃなくて。

母に介入してもらって何とかしてもらおうとか思ってるわけじゃなくて。

いやー、思ってるかもしれないけどね(笑)

でも夫婦なんだから、それは自分たちの中で解決したらいい。

別れるなり、喧嘩するなり、話し合うなり。

 

でも、義理の親にまで子供の配偶者が真剣な顔して相談に来たなら、それって超一大事だよね。

もちろん我が子の味方をしたいけど、でもそこはグッとこらえてさ。

我が子の配偶者が一番切望してるのは、彼らが感じたその苦しみや気持ちに対して「苦しかったね。辛かったね。」と理解して共感してあげる事なのかもしれない。

 

そうすると、やっぱり隣のおばあちゃんなんだろうな。

「そうかー、そんなことがあったのね。それは辛かったね。

嫌な思いして苦しかったね。ごめんなさいね。私の育て方が悪かったのかもしれないわ。

私からも話してみようか?」

とね。

 

まとめと手紙

「私の育て方が悪かったのかもしれない」という言葉。

実はこれは誰も悪く言わない言葉なのかも。

育てたのは私だけど、過去の未熟だった私。しかも「・・・かもしれない」。

彼女のせいでもなく、彼のせいでもなく、障害のせいでもない。

障害だから仕方ないのよねーって言われたら、もうそこまでだもんね。誰にもどうにもできないから。

わかっちゃいるけど、「ごめんね。」で救われることもあるのかもしれない。

 

何も解決していないんだけど、なんか気持ちが落ち着くんだな。。。

想像するだけで泣けてくるもん。

あの時義母が、

「それは辛いね。苦しかったね。ごめんなさいね。私の育て方が悪かったのかもしれないな。私からも息子にちょっと話してみるよ。うまく伝わらなかったらごめんね。」

・・・なんて言ってくれてたら。

 

もちろん、だからと言って義母を責めるつもりなんて毛頭ない。

そんなことする奴いないでしょ・・・

この苦しみを、身内がわかってくれたって思うだけで、救われる何かがあったなー。;;

 

未来の私へ

いつか、娘のお婿さん?がその特性に苦しんで訪ねてきたら

私は娘を非難することもなく、わかってくれない彼に理解を求めるのではなく、障害だから仕方ないという事もなく、そんな苦しみ大したことないという事もなく、お婿さんの苦しみを受け止めようか。

だって、それって紛れもなく今の私じゃない。

 

そして、その悩みが障害の特性なら仕方ないし誰も悪くはないんだけど、私が謝ろう。

 

子育て中の今の私よ、ごめんよ。もし未来でこういうことが起きたらちょっと犠牲になってね。

あなた(今の私)は頑張ってる。

あなた(今の私)を悪く言ってるんじゃないよ。

これは、仮(建前)の話だよ。私はあなたが頑張ってきたことも、必死にもがいて苦しんできたことも、全部わかってる。私がわかってるからいいじゃない。

 

ってなにいってんだこれ。

「未来の私」が「今の私」を励ましてるというよくわからない文に。(笑)

将来、私がこの状況に来た時にこれを読めるように、残しておくよ。

 

誰もが同じじゃないし、その状況やアスペルガーの度合いや関係性によっても違ってくるんだと思う。

これは、あくまで私の中での決め事だよ。

未来になったらまた変わるかもしれないけど(笑)

答えが出なかった考えに、一区切りつけれてひとまずよかった。

 

未来の私へ。

ありったけの愛を込めて。

誰も悪くないんだから、みんなが、許されますように。

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